侍Jにダルビッシュはいかに重要だったか 若手&指揮官の言葉に見た成績で量れないもの
決勝後は「泣くかなと思ったけれど…」調整に悔いも
侍ジャパン最年少の20歳・高橋宏斗投手(中日)も、憧れのダルビッシュと距離が近づいたことを喜んだ。
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「最初はダルビッシュさんが(同じチームに)いることがビックリするくらい。でも、今は存在に慣れていろいろなことを聞けます」
準決勝イタリア戦(東京ドーム)に勝利し、ナインはそのまま米マイアミへチャーター機で移動したが、ダルビッシュが投手陣のライングループに時差ボケ対策のアドバイスを投稿。日光浴や散歩、睡眠に効果のあるサプリなどを伝えていた。
その効果もあってか、マイアミ到着から2日も経っていない全体練習では多くの選手が問題なし。高橋は「ダルビッシュさんのおかげでピッチャーは仲良くなれてます」と感謝し、大勢ら他の投手からも偉大な先輩との交流を喜ぶ声が多々出ていた。
ダルビッシュは決勝の後「泣くかなと思ったけれど、それはなかった」と語っている。優勝時の感情について「純粋に嬉しかったのと、調整の部分で上手く行っていなかったので、悔しいというのが自分の中で結構あった」と説明し、充実した日々の中でも調整の難しさに悩んでいたことを垣間見せた。
WBC前、日本ではライブBPの登板はあったものの、試合での実戦登板の機会はなし。本戦で3試合6イニングを投げて3被弾、自責点4だった。
決勝の米国戦では2点リードの痺れる8回のマウンドを託された。1死からシュワーバーに粘られ、10球目の甘くなったスプリットをソロ本塁打にされた。続くターナーにも中前打を許したが「同点に追いつかれて渡すのだけは嫌だった」と後続はしっかり断って9回の大谷に繋げ、世界一を掴んだ。