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佐々木朗希はベンチで声を枯らした 164kmで衝撃を与えた夜、マイアミの奇跡を信じて

ベンチ前でチームメイトに出迎えられる佐々木朗希【写真:Getty Images】
ベンチ前でチームメイトに出迎えられる佐々木朗希【写真:Getty Images】

降板後はベンチで声援「打ってくれると思って」

 ただ、昨季ロッテで完全試合も成し遂げた怪物右腕は確かに米国に衝撃を与えていた。登板中から、将来に期待する米メディアが続々と反応していたのだ。

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 ツイッターでは、米スポーツメディア「バースツールスポーツ」の野球専門アカウントは「見たことないほど楽々と102マイルを投げる」と紹介し、米専門誌「ベースボール・アメリカ」のJJ・クーパー記者も「ササキの1回の投球を説明しろと聞かれたら、自分なら、全盛期のデグロムのもう少しエグいレベルだと応える」などと最大級に評価。アメリカのトレンドで「Sasaki」が1位になるなど、強烈なインパクトを残した。

 マウンドを降りた怪物は、21歳の好青年に戻った。侍ベンチの最前列に陣取って、声を張り上げて応援。「打ってくれると思って見ていた」。村上宗隆の逆転サヨナラ打に歓喜した後には山本由伸とともに、グラウンド上で取材に応じていたヒーローにドリンクを頭からぶっかけるお茶目な一面も見せた。

「雰囲気も日本と違うし、バッターもレベル高い中で投げられていい経験になった。相手は1巡目からいいアプローチをしてきたし、2巡目で結構甘いところに行ってしまった。結果的に打たれてしまったけれど、自分のパフォーマンスはある程度発揮できたと思う」

 3大会ぶり3度目の優勝をかけて戦う21日(同22日)の決勝・米国戦は「精一杯、応援したい」とサポートに徹する。豪華投手陣にバトンを託し、怪物としてのWBCは一足先に終わった。後は若きサムライらしく、今日のようにベンチから声を届ける。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)


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