WBC地元マイアミのバーで判明 佐々木朗希にメキシコファンが意外な印象「あのお菓子の子?」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・侍ジャパンは20日(日本時間21日)、準決勝でメキシコと対戦する。決戦前夜、マイアミ市内のスポーツバーを訪れた「THE ANSWER」の記者は、メキシコ系米国人ファンと遭遇。日本の先発を務める佐々木朗希投手(ロッテ)の印象を聞くと、「ああ、あのお菓子を持って行った子?」「TikTokで見たんだ!」と意外な答えが返ってきた。
「THE ANSWER」記者がスポーツバーで米国―キューバ戦を観戦
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・侍ジャパンは20日(日本時間21日)、準決勝でメキシコと対戦する。決戦前夜、マイアミ市内のスポーツバーを訪れた「THE ANSWER」の記者は、メキシコ系米国人ファンと遭遇。日本の先発を務める佐々木朗希投手(ロッテ)の印象を聞くと、「ああ、あのお菓子を持って行った子?」「TikTokで見たんだ!」と意外な答えが返ってきた。
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DJが淀みなく繋ぎ合わせるヒップホップのビートに乗って、多種多様な色の髪が揺れる。米国がキューバに14-2で大勝した19日(同20日)の準決勝。あえて球場から離れ、観戦イベントを実施している「Grails Miami(グレイルズ・マイアミ)」というスポーツバーを訪れた。オーナーのエディ・フエンテス氏いわく、WBC期間中は大盛り上がりで売上も20~30%増。この日も米国を応援するファンを中心に、300席近くあった座席はほとんどが埋まり、得点のたびに歓声が上がった。
料理に舌鼓を打ちながら試合を眺めていた時、後ろから拍手とともに「イエーイ!」と叫ぶ声が聞こえた。振り返ると、6人の男性グループがソファー席から立ち上がり、ハイタッチを交わしている。話しかけると、怪訝な表情を浮かべることもなく、あっという間に野球談議が始まった。
日本から来たメディアを名乗った記者に「じゃあ、明日の試合も見に行くんだね」「僕たちも見に行くんだ」と嬉しそうに握手してくれた。メキシコ系の米国人で、ロサンゼルスやデンバーからWBCのためにマイアミまでやってきたという。
もちろん、日本との準決勝ではメキシコを応援。彼らからは「日本の投手はすごいと聞いているよ」「明日の先発は誰?」と矢継ぎ早に質問が飛んでくる。簡単に佐々木の経歴を説明すると「マジかよ、100マイル(約161キロ)超を連発するの?」「え、なんて? 完全試合を達成した次の試合でまた8回まで完全? それはやばいね」と揃って目を丸くした。
すると、一人が思い出したように「あ、あの死球を当てた後にお菓子を持って行った子?」と尋ねてきた。1次ラウンド・チェコ戦で、162キロの速球を打者の膝付近に当ててしまった佐々木がお菓子を持って打者にお詫びに出向いたことを知っていたのだ。情報源を聞くと「TikTokで見たんだ!」と明るい返事。MLB公式サイトが記事にするなど海外でも話題になっていたが、思わぬところで反響の大きさを知ることになった。
すっかり仲良くなり、別れ際には健闘を祈り合って「また明日、球場で会えるといいね」と言葉を交わした。「WBCはこうやって世界を繋いでくれているから楽しいね」と笑い合う6人の笑顔が印象深かった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)