侍J打線爆発の裏に隠れたストライクゾーン問題 解決のヒントは捕手・中村悠平の言葉
捕手・中村悠平「今大会は全体的に高めを取る」
村上、山田とヤクルトの同僚で、豪州戦の先発・山本由伸投手を好リードした中村悠平捕手は、打っても3打数3安打、1打点1犠打と活躍。「(ストライクゾーンの違いは)ありますよ。見ていてあると思いましたし、捕手としてボールを受けていてもありました。今大会は全体的に高めを取ることが多いと思います」と証言。その上で自分なりの“対策”を披露した。
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「こればかりはしょうがない。自分が打席に立った時、ボールだと思った球をストライクと取られても、すぐに切り替えること。そして、捕手として守っている時には“見切り発車”をしないこと。勝手にストライクと決めつけてしまうと、アンパイアの方は気分がよくないと思うので」
見送り三振のシーンで、捕手が球審の判定を待たずにベンチへ向かって走り始めるような行為に対しては、特にメジャーや国際試合では不快感をあらわにする審判が多い。アンパイアを心理的に敵に回すのは、百害あって一利なしというわけだ。
選球眼が良く、厳密に見極めることができる選手ほど、ストライクゾーンの変化に対する戸惑いは大きくなる。1次ラウンドで苦しんだ選手たちは、準々決勝までにどう調整するだろうか。
(宮脇 広久 / Hirohisa Miyawaki)