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腹筋をすると首が痛くなる人の2つの原因 シットアップを無理なく続ける2ステップ

問題を解決するにはどうすればいい?

 この問題を解決するには、トレーニングの動作に慣れていくと同時に、コアトレーニングやスタビリティトレーニングが必要です……と言われても、腹筋運動のために、限られた日々の時間を、それらのトレーニングに割くのは難しいですよね。

 そこで、まずは体をうまく使うことで、首を痛めず、腹筋にしっかり刺激を与えていくことをおすすめします。

 筋肉を鍛えるには、骨を付着する筋肉の端と端、「起始部(体の中心部に近い側)」と「停止部(体の中心部から遠い側)」を近づけるように動かすのが鉄則です。

 シットアップでは、腹部の前面を縦に走る腹直筋が鍛えられます。腹直筋は起始部が骨盤(恥骨)、停止部が肋骨なので、上体を起こす際、できるだけ肋骨と恥骨を近づけるイメージで体を使うと、効率的に筋肉を刺激できます。

 シットアップで首が力んだり痛くなったりするのは、上体を起こす際、重力による負荷に耐えられないことが一つの要因です。そこで、骨盤のほうを肋骨に近づけることで、大きく上体を起こさず、腹直筋をしっかり刺激していきましょう。

 トレーニングは2ステップで行います。

 まずは仰向けの姿勢で、骨盤の前傾・後傾を繰り返し、動きをよくしていきます。骨盤が前傾すると肋骨と恥骨が遠くなり、後傾させると恥骨が近づきます。仰向けの姿勢で、体が床についているときは前傾させて、体を起こすときに後傾させる。

 この動きがうまく出来るようになると、ほんの少し上体を持ち上げるだけで、腹筋を使っている感覚が得られます。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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