腹筋をすると首が痛くなる人の2つの原因 シットアップを無理なく続ける2ステップ
問題を解決するにはどうすればいい?
この問題を解決するには、トレーニングの動作に慣れていくと同時に、コアトレーニングやスタビリティトレーニングが必要です……と言われても、腹筋運動のために、限られた日々の時間を、それらのトレーニングに割くのは難しいですよね。
そこで、まずは体をうまく使うことで、首を痛めず、腹筋にしっかり刺激を与えていくことをおすすめします。
筋肉を鍛えるには、骨を付着する筋肉の端と端、「起始部(体の中心部に近い側)」と「停止部(体の中心部から遠い側)」を近づけるように動かすのが鉄則です。
シットアップでは、腹部の前面を縦に走る腹直筋が鍛えられます。腹直筋は起始部が骨盤(恥骨)、停止部が肋骨なので、上体を起こす際、できるだけ肋骨と恥骨を近づけるイメージで体を使うと、効率的に筋肉を刺激できます。
シットアップで首が力んだり痛くなったりするのは、上体を起こす際、重力による負荷に耐えられないことが一つの要因です。そこで、骨盤のほうを肋骨に近づけることで、大きく上体を起こさず、腹直筋をしっかり刺激していきましょう。
トレーニングは2ステップで行います。
まずは仰向けの姿勢で、骨盤の前傾・後傾を繰り返し、動きをよくしていきます。骨盤が前傾すると肋骨と恥骨が遠くなり、後傾させると恥骨が近づきます。仰向けの姿勢で、体が床についているときは前傾させて、体を起こすときに後傾させる。
この動きがうまく出来るようになると、ほんの少し上体を持ち上げるだけで、腹筋を使っている感覚が得られます。