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筋トレは人をどう幸せにするのか 変わりたい大人たちへ、バズーカ岡田の“贈る言葉”

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。

「筋トレは人をどう幸せにするのか」 岡田隆氏が“贈る言葉”とは【写真:荒川祐史】
「筋トレは人をどう幸せにするのか」 岡田隆氏が“贈る言葉”とは【写真:荒川祐史】

連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』最終回」

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。

 昨年4月からお届けしてきた連載は、44限目となる今回で最終回。1年にわたり、時にスパルタに、時に優しく、読者に向き合ってきた岡田氏が本ゼミの卒業生に向け“贈る言葉”を届ける。お題は「筋トレは人をどう幸せにするのか」――。

 ◇ ◇ ◇

 Q.痩せたい、いい体になりたいと思っても毎回、毎回、挫折したり、すぐリバウンドしたり、スタートさえできなかったりしてしまいます。筋トレを続けると、実はマッチョになる以外にも何かいいことってありますか? モチベーションを上げる言葉をください!

 トレーニングの素晴らしさは、自分の「ありたい体」を保てることにあります。

 文明は人間が体を動かさなくてもよい方向へと進化しています。しかし、どんな時代にあっても人間は動物であることに変わりはないのですから、動かないことによる弊害も現れています。筋肉を使わないことでエネルギーを消費できず、体脂肪が溜まり、太ってしまう。それは脂肪が体中につくだけでなく、内臓まわりや血管の中にまで溜まり、いわゆるメタボ(メタボリックシンドローム)と言われる大きな病(心臓や脳の血管の病気、糖尿病など)にかかりやすい状態に陥ってしまいます。

 そこを死なずにうまく切り抜けたとしても、年齢を重ね、足腰の筋肉が弱くなれば、自らの力で動くことが困難になるロコモ(ロコモティブシンドローム)が待ち構えている。下手すると人の力を借りなければ動けない状態になる恐れがあります。

 現代社会はとても便利になった反面、健康寿命を保つために動く機会(筋肉を使う機会)を自ら作る必要がある時代です。20~30代の人は健康が損なわれる事なんて実感もないでしょうし、想像すらしないと思いますが、70歳になったときに自由のきく体であるかそうでないかでは、幸福度は全く異なると思います。

 トレーニングは、思い通りの見た目でいられる、体を動かせるという“幸せ”をもたらします。体を使い、鍛えた結果、健康になり、強く、美しくなれる。この変化を喜ばない人は多分、誰もいないでしょう。

 ではなぜ、鍛えたい、痩せたい、健康になりたいと思うのに続かないのか? それはゴールまでのプロセス、体が変化するプロセスを楽しめず、「鍛える」ことにツラさだけを感じているからでしょう。

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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