70歳の年齢に抗う“筋肉ジジイ”の肉体美 還暦で始めた筋トレで断言、人生で「今が一番若い」
一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会が主催する「モデル・ジャパン2023千葉大会」が4月29日に千葉市文化センターで開催され、各部門で筋肉美が競われた。70歳の坂部吉昭は、ミスター・モデルジャパン部門レジェンドクラス(60歳以上)で3位入賞。他の出場者が全員60代前半の中、ひと際存在感を放った。懸垂25回をこなす背筋が自慢という自称「筋肉ジジイ」モデル。60歳から本格的にトレーニングを始めた経緯や、同年代へのメッセージなどを聞いた。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#16 坂部吉昭」
一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会が主催する「モデル・ジャパン2023千葉大会」が4月29日に千葉市文化センターで開催され、各部門で筋肉美が競われた。70歳の坂部吉昭は、ミスター・モデルジャパン部門レジェンドクラス(60歳以上)で3位入賞。他の出場者が全員60代前半の中、ひと際存在感を放った。懸垂25回をこなす背筋が自慢という自称「筋肉ジジイ」モデル。60歳から本格的にトレーニングを始めた経緯や、同年代へのメッセージなどを聞いた。
◇ ◇ ◇
――3位に入った。感想をお聞かせください。
「62歳に勝ちました。他は60代前半ばかりだったけど、70歳が割って入って、自分でも凄いびっくりしています」
――大会に出るようになったのはいつ頃から。
「かれこれ6年ぐらい続けています。一番最初が千葉大会。とりあえず出てみようと出てみたら、周りの胸の大きさに圧倒されて大恥をかいて、そこから奮起してやり直した感じです。それが6年か7年前。以来、毎年千葉大会は出ようと決めていて、今年で6回目か7回目ぐらいです。ほとんど趣味ですね」
――トレーニングを始めたのは。
「本格的に始めたのは60歳ぐらいからです。高校ではラグビー、大学では少林寺拳法をやっていたし、卒業してからは波乗りをやっている。運動はずっとしていたんです。だから筋肉には自信があったんだけど、鏡を見たときに胸が垂れていて、それでびっくりして。こんなはずじゃないと思ってやり始めました。60歳からですよ。63歳ぐらいのときに周りから『出てみたら?』とプッシュされて、その気になってこういう大会に出てみたら大恥かいて。それが一番のきっかけです」
――トレーニングを始めての変化は。
「凄く健康になりました。何でもできるという感じで自信もついてくるし、若い子にも負けないよ、と。負けない一つはチンニング、いわゆる懸垂ですね。最高で25回やっています。これはたぶん若い子にも負けない。最初は懸垂は1回もできなかったし、腕立ても10回もできなかったんです。こんなはずじゃないと思いました。いきなりたくさんやると筋肉痛になって続かなくなると思って、まずは続けるためにどうすればいいかというのを考えました。
強く、たくさん回数をやるのではなく、ちょっとずつやってみようと。腕立てを5回やって、次は6回……と少しずつ増やしていく。2週間、3週間しているうちに回数ができるようになって、懸垂も最初はぶら下がれなかったのが3回できるようになりました。そこから1日1回ずつ増やしていったら、体型も変わってきて。ポッコリしていたお腹が凹み、体重もみるみる減って、体脂肪率も減ってきた。じゃあ、もう少し本格的に力を入れてみようと。筋肉痛もなくなってきました」
――健康になった。
「動きも軽くなりますし、病気をしないですね。風邪も引かないし、波乗りも真冬でもやっています。いいことずくめですね。大会に向かって食事制限もしますが、あまり苦にならないんです。やはり続けているからかなと」