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超鍛えてない人も効果はある? ダイエット民に話題「チートデイ」の食事法

鍛えていない人は「ハイカーボデイ」がオススメ

 ただし、チートデイには規制などなく、「何を食ってもいい」ものです。糖×油という、最も太りやすいコンボの食事もOK。ですから当然、翌日体重は増えます。しかし、超鍛えている人たちは次のチートデイまで、再び食事制限と厳しいトレーニングを行い、増えた分以上、体を絞っていく。だから、週1日、チートデイを設定しても大きな問題になりません。

 しかし、鍛えていない人が、週1で好きなものを何でも食べてしまうと、残りの6日で減量の成果を取り戻すのはかなりきつい。むしろ、少しずつ増えていってしまう可能性が高いです。ならば、週に1度、炭水化物をたくさん摂れる「ハイカーボデイ」を設けてみましょう。

 ハイカーボデイは、油とコンボしていなければパスタや甘いものも食べてOKです。例えばパスタはしょう油や塩・コショウのみで味付けをする。和風パスタがそうですね。甘いものはバターや油を使わない和菓子がいいでしょう。よく「果糖は太りやすい」という方がいますが、砂糖を使う和菓子がOKなくらいですから、もちろん、果物も大丈夫です。合わせてビタミン類も摂れますからね。果物は悪者扱いされることもありますが、果物を食べた程度で太ってしまったという方は生活から見直した方がいいと思います。

 また、普段は食事のコントロールのみで運動をしていない人は、ハイカーボデイに運動すると、より効果的です。

 炭水化物は体の「ガソリン」です。炭水化物を食べると体内にエネルギーが満ち、体がよく動きます。とても質の高いトレーニングができる状態になるということです。普段は超鍛えていなくても、運動や筋トレをやっていなくても、ハイカーボデイだけは頑張って鍛えると決める。動けばさらに代謝を上げることができ、エネルギーも消費できるので、ハイカーボデイのマイナス効果を打ち消し、恩恵を高めます。

 運動は、最初から欲張らず、今の生活に+1種類の運動でいい。まったく運動習慣のない人は、それこそウォーキングからで十分です。そして、「もうちょっとやってみようかな」という気持ちが湧いてきたら、+筋トレをやってみる。食事制限のみだと、除脂肪は確かにできますが、同時に筋肉を失いやすくもあります。ですから、自ら代謝を上げる機能、つまり筋肉を鍛え、筋肉を失わない体作りを行うほうが、チートデイの効果を最大化できます。

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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