プロテインはどう選べばいい? 味、値段、成分 効率的に筋肉をデカくする究極は…
味、値段、成分…プロテイン選びの究極は「自分が続けられるかどうか」
他のプロテインにも少し触れましょう。カゼインは吸収が遅いのが特徴で、長時間にわたって血中アミノ酸濃度をキープするため、長時間栄養摂取ができない就寝の前に飲むものとしては良いだろうとされています。ソイは食事の内容が動物性タンパク質に偏ってしまう人は、動物債・植物性のバランスを調整するために利用してもいいでしょう。筋肉の成長のみを考えることももちろん大切ですが、少し俯瞰して体の状態やバランスを考え、長期的な戦略を練る事も同じくらい大切と今の私は考えています。
また、海外の商品にも目を向けると、エッグ、ビーフ、ピー(えんどう豆)など、プロテインの種選択枠はさらに広がります。ただし、ドーピング禁止成分のことを考えると、日本製のものがより安心ではあります。ただし、国産を含むすべての商品に言えることですが、完全に安全とは言い切れないのが現状です。これはどんな商品であっても、です。禁止成分の入っている国産サプリメントはほとんどないと思いますが、意外にものど飴に含まれていたケースがあったくらいです。最後は選んだ自分の責任になります。少なくとも、言葉が理解できず「ラベルが読めない」という商品は、口に入れないほうがいいと思います。
以上、ひと通り説明はしましたが、プロテイン選びも究極は「自分が続けられるかどうか」、つまり、自分に合った値段と味です。いろんな種類を飲み続けている方も、結局はそのやり方にたどり着いたのだと思います。
最初こそ、少しでもトレーニング効果が得られるものを摂りたいと成分表を吟味したり、あるいは安いものに走ったりと、機能面や値段の安さから吟味します。でも、まずいと感じたらどんなに安くても、成分が良くても続かないし、いくらうまくても高すぎれば続けられません。
味や商品に飽きたら、変えればいいだけのことです。わずかな成分の違いを追求しすぎて息苦しくなってしまうよりも、あまり細かく考えず気軽に色々な種類を試すといいですよ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)