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苦手で初心者ほど効果大? 水泳が痩せたい大人の“最初の運動”に向くワケ

初心者なら1日300~400mを週2~3日でも体脂肪減少に期待◎

 以前、元マラソンランナーであり、オリンピアンの女性も「私、毎日10キロ走っているのにやせないのよ!」と話していました。現役時代はそれこそ途方もない距離を走っていたのですから、彼女と一般の方とでは、10キロ走った時に使うエネルギー量は、大きく異なります。しかも、毎朝の日課ともなれば、体はすっかり慣れている。当然、やめれば太りますが、走っていても現状維持です。どうしたら痩せるのか、という彼女にも「テニスや水泳など、別のスポーツを始めると良いですよ」とお話ししました。

 水泳初心者であれば、最初は1日300~400メートルを週2~3日続けるぐらいでも、体脂肪の減少が期待できます。そのペースから始めて、もし、「以前は体脂肪が落ちたのに、最近は泳いでも痩せない」と感じたら、距離を伸ばす、スピードを上げるなど、泳ぎ方を見直しましょう。

 ちなみに、「痩せたいけれど泳げないから」と、水中ウォーキングをされている方、ダイエット目的であれば、残念ながら運動量が足りなくなっている可能性もあります。もう少し頑張って「水中ランニング」や「水中エクササイズ」にチャレンジを。少し息が上がるくらいの運動が、ダイエットには効果的ですよ。

 最後に1点、プールでの運動のデメリットを。水中で行う運動だけを続けていると、骨密度が下がる場合があります。骨には負荷がかかるほど強くなる性質がありますが、浮力がかかる水中では、骨への刺激が足りません。特に女性は、加齢とともに骨密度の低下が進むので要注意。「プールに通っているから大丈夫!」と油断せず、筋トレやランなどの陸上での運動を組み合わせる、階段の上り下りなど日常生活での運動量を増やすことを心がけてくださいね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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