苦手で初心者ほど効果大? 水泳が痩せたい大人の“最初の運動”に向くワケ
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。
連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。
若い頃と比べ、すっかり太ってしまった大人が始めるスポーツの代表例が水泳。中野氏も「運動習慣のスタートアップにはおすすめ」と推奨するが、水泳初心者などは敬遠してしまいがち。ところが、実際にはそんな人こそ、得られる効果は大きいという。
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体脂肪を落とすために運動をしたい。でも、腰や膝に痛みがある。そんな方たちには、プールでのウォーキングやエクササイズ、水泳が人気です。
事実、水中で行う運動は浮力によって、関節にかかる負担が少ないことが特徴。「筋トレやランは膝や腰が痛くなりそうで心配」という方も安全に取り組めるので、運動習慣のスタートアップにはおすすめです。
しかも、「泳いで痩せたい」場合、実は水泳初心者や泳ぎが苦手な方ほど、効果が表れやすいのです。
うまく泳げない人は、「何とか前に進もう」と一生懸命に泳ぎます。すると、フォームは崩れ、体のあちこちに力が入ってしまう。泳いだ後、肩が上がらないほどの筋肉痛になるのも、無駄な力が入っていた証拠。たった25メートルを泳ぎ切るだけでも、大変多くのエネルギーを消耗します。
一方、泳ぎの上手な方は、美しいフォームでスイスイ進みます。効率良く体を動かし、水の抵抗もさほど受けないので、無駄なエネルギーは一切使われません。このように、動作の下手な人とうまい人では、同じ運動量だとしても、消費するエネルギー量はまったく異なります。水泳のように技術を要するスポーツであればなおさら。上達するほど、エネルギー消費量がどんどん低下するという現象が起きます。