体を絞りたいのに…揚げ物に太らない食べ方はない? カロリーを効率的に減らすコツ
「○○が食べたい」ではなく、常に「体にいいもの」を選んでしまう
私は以前、「痩せたいけれど、とんかつが大好きでやめられません」という女性からインタビューを受けたことがありました。
私であっても、とんかつが美味しいことくらいはさすがに知っています。しかし、私はとんかつではなくても、太りにくいステーキでいい、と思えます。なので、遺伝子レベルで食べるのがやめられないほど、とんかつを求めている人はいないのではないか? という考えを持っています。そこで、「やめられないと思い込んでいるだけではないですか? 食べるなら、ステーキの方が良くないですか?」と投げかけました。「味の種類は違えど、うまさは同じレベルなような気がするし、しかも太りにくいときたらステーキを選ぶのでは? というか腹が減っていれば何でもうまいでしょう!」と。でもその女性からは、「いいえ、とんかつじゃないとダメなんです」という答えが返ってきました。
「揚げ物でなくても、太りにくくて美味しいものがある」と考える私にとって「へえー」と思う出来事でした。人によって食の好みは変えられない場合があるのだな、と。これはもう仕方のないことなのか、と思ったものです。
ちなみに私は、「○○が食べたい」という発想がほぼありません。目の前にいくつかの選択肢があれば、常に「体にいいもの」を選んでしまうからです。
「それってツラくないですか? とんかつを食べたくなりませんか?」と聞かれますが、むしろとんかつを食べるほうがツライ。なぜなら、とんかつを食べたら、食べた分の帳尻を合わせるために他の食事を調整するか、もし諸事情でできなければ動いて消費することになり、そのためにはどれだけ多くのトレーニングをしなければいけないのかを知っているからです。
質問者の方にも強要はしませんが、私のような思考回路ができ上がってしまうと、ガマンを強いる必要が全くなくなります。「変わっているね」と言われることは多い(いや、常に言われます)ですが、結果的にはボディメイクが楽になりますよ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)