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1日何kcalなら食べても大丈夫? ダイエットで知っておくべきカロリーの知識 

現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】
現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】

体脂肪を落とすのは“摂取カロリーを減らす”だけが手じゃない

 私自身の体で説明しましょう。ボディビルの大会に向けた減量期、私の1日の摂取カロリーは3000~3500kcalです。一方、特に減量をしていない今は、2000~2500kcalと、減量期よりも大分少ない。それは何故か? 減量中の方が、激しい筋トレをするため、食べても太れないからです。同じ人間の体でも、そのときの生活次第で、体に必要なカロリーはこれだけ変わってしまいます。

 痩せるか太るかの決め手は結局、摂取エネルギーと消費エネルギーの収支バランスです。しかし、それぞれの絶対値を持って論じてもあまり意味はありません。もちろん、トップアスリートのようにほんの僅かであっても情報を得たい人たちであれば、カロリーを計算して「参考」にするのも有効です。ただ、一般の人の場合、計算する努力と得られる成果が噛み合わないことが多い。であれば、面倒なカロリー計算をしなくても、今の生活から運動をプラスするか、食事をマイナスにするだけで十分なのです。

 また、カロリーの数値にこだわりすぎて、日ごろから小食の人が減量しようとすると、本当に何も食べられなくなります。

 体脂肪を落とすには、何も摂取カロリーを減らすだけが手ではありません。筋トレで運動を増やし、食べる量も増やして筋肉をつけ、エネルギー消費のベース(基準)を上げるのも一つの手。もちろん筋トレでもエネルギーは消費できますし、筋肉を増やせば代謝の良い体=消費エネルギーの多い体が出来上がります。そうやって、食べて消費できるような生活を作ってから、減量に入る。つまり、ヤセの大食いを目指すのです。

 カロリーという数値にしばられ、食べられない苦しみを味合わっていては、結局、減量は続きません。すると結果も得られません。特に、そもそも小食の人は、食事を減らすことは後回しでいいくらいです。運動を取り入れつつ、自分の体の変化をモニタリングしながら、ぜひ、自分にあった食事量を見極めてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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