20代で糖尿病予備軍に「膝が痛い」 テレワークで増加「座っている時間」の危険
1時間に1回3分、下半身を動かす意識を…ポイントは「座り続けないこと」
以上のことから、テレワークの最中も意識的に立ち上がることで、ひざの痛みを予防するだけでなく、疲労を軽減する効果も期待できるといえます。
30分に1回はなかなか難しいかもしれませんが、せめて1時間に1回、3分間、下半身を動かしていきましょう。
忘れないように1時間ごとにタイマーをセット。アラームが鳴ったらその場でひざを高く上げる、あるいは、踏み台昇降やステップエクササイズの台を使って、足踏みを行うのもいいでしょう。その場で脚を動かすぐらいなら、資料を読んだり、考えたりと、仕事を中断しないでできると思います。もちろん、パソコンの画面を見ながらでもOKです。
時々、別の部屋までごみを捨てに行く、階段のあるお宅でしたら階段を1往復するなど、気分転換に机から離れるのもいい。とにかく、「座り続けないこと」がポイントです。
20代の男性でもたった1年間で、筋力低下によるひざ痛を抱えたり、糖尿病予備軍になったりする恐れがあるのが、「通勤しない生活」です。ぜひ、自分にとって続けやすい方法を見つけ、下半身を動かす時間を確保してください。
(参考文献/下光輝一・八田秀雄(2018)『運動と疲労の科学』 大修館書店)
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)