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20代で糖尿病予備軍に「膝が痛い」 テレワークで増加「座っている時間」の危険

1時間に1回3分、下半身を動かす意識を…ポイントは「座り続けないこと」

 以上のことから、テレワークの最中も意識的に立ち上がることで、ひざの痛みを予防するだけでなく、疲労を軽減する効果も期待できるといえます。

 30分に1回はなかなか難しいかもしれませんが、せめて1時間に1回、3分間、下半身を動かしていきましょう。

 忘れないように1時間ごとにタイマーをセット。アラームが鳴ったらその場でひざを高く上げる、あるいは、踏み台昇降やステップエクササイズの台を使って、足踏みを行うのもいいでしょう。その場で脚を動かすぐらいなら、資料を読んだり、考えたりと、仕事を中断しないでできると思います。もちろん、パソコンの画面を見ながらでもOKです。

 時々、別の部屋までごみを捨てに行く、階段のあるお宅でしたら階段を1往復するなど、気分転換に机から離れるのもいい。とにかく、「座り続けないこと」がポイントです。

 20代の男性でもたった1年間で、筋力低下によるひざ痛を抱えたり、糖尿病予備軍になったりする恐れがあるのが、「通勤しない生活」です。ぜひ、自分にとって続けやすい方法を見つけ、下半身を動かす時間を確保してください。

(参考文献/下光輝一・八田秀雄(2018)『運動と疲労の科学』 大修館書店)

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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