気分転換が難しい自粛生活 名トレーナー推奨「誰でもできるストレス処理法」とは
一般の人にオススメしたいマインドフルネス法は「ストレッチ」
大事な試合の前も「マインドフルネス」は有効です。例えば、水泳選手は自分のレースの順番が回ってくる間、イスに座り、目をつむり、水の音や会場の音、自分の呼吸や心臓の音や、体の熱さ、重さに意識を向ける。または、聞いている曲の歌詞に意識を向ける人もいます。すると心が落ち着いたり、「負けたらどうしよう」などとネガティブな考えから離れられたりします。
ただ、アスリートのように感覚を研ぎ澄まして心身に意識を向けることも、実はすごく難しい。そこで、一般の人にオススメしたいマインドフルネス法が「ストレッチ」です。
ただ座して心身に意識を向けることは難しくても、動かしている体の部位を意識することは、誰でも簡単にできます。「今日はここが硬いな」「触ると冷たいな」「ああ、ここが伸びている感じがするな」など、1回1回、伸ばしている部分のことを考える。その間は仕事や家のことも頭から離れます。
しかも、ストレッチを行った後は、体が楽になり、気持ちがいいですよね。体が楽になれば、心だけでなくガチガチに固まった体もストレスから解放されます。
今の寒い時期は、バスタブにゆっくりとつかり、体が十分に温まった状態でストレッチをすると、なお気持ちよく体が伸びます。ストレッチの本や動画を参考にしながらでも、もちろんOK。
寝る前にお風呂で温まったら、ベッドに向かう。そして、30分程度、全身を伸ばすことに没頭する。マインドフルネス・ストレッチで心身のストレスをリセットし、毎朝、スッキリとした状態で1日をスタートしましょう。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)