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気分転換が難しい自粛生活 名トレーナー推奨「誰でもできるストレス処理法」とは

一般の人にオススメしたいマインドフルネス法は「ストレッチ」

 大事な試合の前も「マインドフルネス」は有効です。例えば、水泳選手は自分のレースの順番が回ってくる間、イスに座り、目をつむり、水の音や会場の音、自分の呼吸や心臓の音や、体の熱さ、重さに意識を向ける。または、聞いている曲の歌詞に意識を向ける人もいます。すると心が落ち着いたり、「負けたらどうしよう」などとネガティブな考えから離れられたりします。

 ただ、アスリートのように感覚を研ぎ澄まして心身に意識を向けることも、実はすごく難しい。そこで、一般の人にオススメしたいマインドフルネス法が「ストレッチ」です。

 ただ座して心身に意識を向けることは難しくても、動かしている体の部位を意識することは、誰でも簡単にできます。「今日はここが硬いな」「触ると冷たいな」「ああ、ここが伸びている感じがするな」など、1回1回、伸ばしている部分のことを考える。その間は仕事や家のことも頭から離れます。

 しかも、ストレッチを行った後は、体が楽になり、気持ちがいいですよね。体が楽になれば、心だけでなくガチガチに固まった体もストレスから解放されます。

 今の寒い時期は、バスタブにゆっくりとつかり、体が十分に温まった状態でストレッチをすると、なお気持ちよく体が伸びます。ストレッチの本や動画を参考にしながらでも、もちろんOK。

 寝る前にお風呂で温まったら、ベッドに向かう。そして、30分程度、全身を伸ばすことに没頭する。マインドフルネス・ストレッチで心身のストレスをリセットし、毎朝、スッキリとした状態で1日をスタートしましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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