秋から始めるダイエットで注意 「有酸素運動」を続けているのに痩せない3つの理由
オススメは「プラスαの『メリット』を作ること」
そして、3つ目の要因として考えられるのは、継続性の問題です。
先日、取材にこられたライターさんは、「私もランニングをしているのですが、全然痩せられない」と言っていました。どのぐらい走っているんですか? と聞いてみると、「2週間に1回ぐらいですね」という答えです。
みなさんはこの答えを聞いて、どう思われましたか?
うちのパーソナルジムに初めてこられた方にヒアリングしていても「月に2回はジムに行っています」「週1回は走っています」と言われる方は割りといます。でも、正直、週1回の運動で得られる消費カロリーは、月単位で見ると「運動をやっていない」のに等しいほど微々たるものなのです。有酸素運動の種類は、ウォーキングでもランニングでもいい。ただし、運動によるダイエット効果を期待するのであれば、やはり週3日~5日は体を動かしたい。耳の痛い話だと思いますが、成果を出すためには、運動を「月数回のイベントごと」ではなく、「日々の習慣」にすることがとても大切なのです。
そこで、やる気はある、でもどうしても頻度が少なくなってしまう、という方にオススメしたいのが、有酸素運動を行う際、プラスαの「メリット」を作ることです。
まずは試しに、買い物や銀行に行く用事があるならば、自宅のすぐそばではなく、いつもならバスや車で移動してしまう、2km程度離れた場所まで行くようにしてみてください。大人の脚ですと、だいたい2、3kmの距離を歩くだけで、4000~5000歩にもなります。
また、「あのパン屋さん気になるんだよな……でも駐車場がないから車ではいけないんだよな……」と思ったら、面倒くさがらず、走っていく。パン屋は私自身の話ですが(笑)、そうやって気になるお店に行くときも脚を使う。このように色々な場面で、「用事のついでに運動をする」習慣を、生活に取り入れてはいかがでしょう?
何より、ちょうど10月、11月の気候は、外で運動するには絶好の気候です。それほど着こまなくてもいいし、歩いたり走ったりしても、恥ずかしいほど大汗をかくこともありません。それに、昔は大人がジャージ姿で街を走っていると奇異な目で見られましたが、今はなんとも思われない時代。そのままカフェでお茶をしても誰も気にしません。
用事が一つ済んだり、気になる店をの覗くことができたりするついでに、体もスッキリしてくれば一石二鳥。さらに、気持ち良かった! というイメージで終われば、また走ろう、歩こうというモチベーションにもつながります。ぜひ、自分なりの楽しみ方を見つけてください!
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)