体力の衰えは年齢のせいじゃない 今日からできる「便利なものを使わない」という選択
車、エスカレーター、掃除機…「便利なものを使わない」から始めよう
運動をする時間がない、あるいは運動をしたくない人は、身の回りの便利なものを極力使わないところから始めます。ネットで物を買い、宅配人の方に届けてもらう生活をやめて、自分の足で、あるいは自転車で買い物に行く。車やタクシーは極力乗らない。駅、会社、街中ではエスカレーターやエレベーターではなく階段を使う。掃除機やモップに頼らず、雑巾で床や窓を拭く。
「そんなことで本当に体力がつくの?」と半信半疑の方、大丈夫です。特に都内に通勤される方は、駅の乗り換えをすべて階段にするだけで、かなり変わります。以前、私のクライアントさんたちに2か月間、すべての場所で階段を使う生活に変えてもらったところ、ほぼ全員、体脂肪が落ちて筋肉量がアップしました。
どんなに疲れた日でも、階段を上り切ったところで力尽きて倒れることはありません。エスカレーター待ちの長蛇の列に並ぶ時間があったら、サッサと階段をのぼり、ついでに余っているエネルギーも消費してしまいましょう。
ちなみに私は、便利な物を使いたい派です。インターネットショッピングも、スマートフォンも、車も活用しています。その代わり、自分のために運動する時間を作る。便利な生活も謳歌したい人は、ぜひ、楽しめそうな運動を見つけてください。
【了】
長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima