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体力の衰えは年齢のせいじゃない 今日からできる「便利なものを使わない」という選択

車、エスカレーター、掃除機…「便利なものを使わない」から始めよう

 運動をする時間がない、あるいは運動をしたくない人は、身の回りの便利なものを極力使わないところから始めます。ネットで物を買い、宅配人の方に届けてもらう生活をやめて、自分の足で、あるいは自転車で買い物に行く。車やタクシーは極力乗らない。駅、会社、街中ではエスカレーターやエレベーターではなく階段を使う。掃除機やモップに頼らず、雑巾で床や窓を拭く。

「そんなことで本当に体力がつくの?」と半信半疑の方、大丈夫です。特に都内に通勤される方は、駅の乗り換えをすべて階段にするだけで、かなり変わります。以前、私のクライアントさんたちに2か月間、すべての場所で階段を使う生活に変えてもらったところ、ほぼ全員、体脂肪が落ちて筋肉量がアップしました。

 どんなに疲れた日でも、階段を上り切ったところで力尽きて倒れることはありません。エスカレーター待ちの長蛇の列に並ぶ時間があったら、サッサと階段をのぼり、ついでに余っているエネルギーも消費してしまいましょう。

 ちなみに私は、便利な物を使いたい派です。インターネットショッピングも、スマートフォンも、車も活用しています。その代わり、自分のために運動する時間を作る。便利な生活も謳歌したい人は、ぜひ、楽しめそうな運動を見つけてください。

【了】

長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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