体力の衰えは年齢のせいじゃない 今日からできる「便利なものを使わない」という選択
スポーツにおいて、「年齢のよる衰え」というフレーズがよく聞かれる。しかし、その全てが加齢が原因ではないとご存知だろうか。フィジカルトレーナー中野ジェームズ修一氏が、スポーツトレーニングの舞台裏を語る定期連載。今回は、卓球の福原愛やバドミントンの藤井瑞希など日本を代表するアスリートの個人指導経験を持つ同氏に、日常生活における「効果的な運動」について訊いた。
年々、体力の衰えを感じる本当の理由…80歳でも運動すれば筋肉は増える
スポーツにおいて、「年齢のよる衰え」というフレーズがよく聞かれる。しかし、その全てが加齢が原因ではないとご存知だろうか。フィジカルトレーナー中野ジェームズ修一氏が、スポーツトレーニングの舞台裏を語る定期連載。今回は、卓球の福原愛やバドミントンの藤井瑞希など日本を代表するアスリートの個人指導経験を持つ同氏に、日常生活における「効果的な運動」について訊いた。
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「年のせいか、休日に子供とサッカーをすると、すぐに息切れしてしまう。忙しいから運動する時間は取れないんだけど、通勤時間を利用して体力アップを図る方法はないかな?」――。これは、取材時や身近な方からよく聞かれる質問の一つです。
最初に、一言言わせてください。体力の衰えを年齢のせいにしてはいけません。今、世に出ているエビデンス(根拠)を見ても、加齢が体力低下の原因であるという結果は一切ありません。70歳でも、80歳でも、人は運動をすれば筋肉が増えます。私は趣味でマラソンをしますが、フルマラソンの大会では母親ぐらいの年齢の方に抜かされることは当たり前のようにあります。
この話だけでも、「年をとる=体力が衰える」が真実ではないことが分かりますよね。
それではなぜ、年々、体力の衰えを感じるのでしょう? 理由は非活動的な生活を続けていたため。つまり体を動かさなくなったから、体力が落ちてしまっただけのことです。
いつまでも、子供たちとスポーツやレジャーを楽しみたいですか? ならば、今日から、活動的な生活にチェンジしましょう。