注意すべきは「秋」 暑さを乗り切った後の貧血対処法と「休む勇気」の関連性
「なんとなく」の不調が続くときは、休む勇気、休ませる勇気も必要
元マラソン選手であり、アテネオリンピック金メダリストの野口みずきさんの言葉に、「走った距離は裏切らない」という名台詞があります。あえて、この言葉を借りますが、ときには走った距離は裏切ります。フィジカルの状態やコンディションを無視してハードなトレーニングを続ければ、疲労は蓄積する一方。当然、怪我もするし、体調も崩します。
もちろん、強くなるためには厳しいトレーニングも必要です。しかし、怪我をしては元も子もありません。貧血の症状は、「なんとなく」疲れる、「なんとなく」調子が出ない、「なんとなく」体が重い、「なんとなく」上手く走れないなど、「なんとなくおかしい」と感じるのが特徴です。「なんとなく」の不調が続くときは、休む勇気、休ませる勇気も必要です。
夏を調子良く乗り切れたらからといって、安心するのは禁物。「食欲がなくても栄養のあるものをしっかり食べる」「水分を補給する」「十分な睡眠をとる」。この3点は日々、心がけましょう。
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長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima