[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

体重変動に一喜一憂するダイエット民へ この記事を読んだ後、一つだけ守ってほしいこと

忘れてはならないダイエットの原則「正しい方法で行うこと」

 さて、ダイエットプランを立てる際、忘れてはならないのが“正しい方法で行うこと”です。脂肪を揉んだり、炭水化物を完全に抜いたりしても、最終的には成果が出にくい。結局、ダイエットの黄金ルールは

<1>筋トレで筋肉量を上げて基礎代謝量を上げる。
<2>有酸素運動で1日の消費カロリーを上げる
<3>カロリーよりもバランスを重視した食生活を送る。

 と、以上の3つしかありません。

 具体的なプランの立て方ですが、<1>の筋トレは週2~3日、三大筋肉といわれる下半身、背中、胸をバランスよく鍛えられるようメニューを組みます。<2>はジョギングや水泳、息が弾む程度に強度をあげたウォーキングなど。これを週2~3日行います。「筋トレも有酸素運動もはムリ」とか、「有酸素運動が苦手」という人は、通勤時は階段を使う、生活のなかでこまめに動いて、座っている時間をできるだけ短くするなどのことから始めればOKです。

 そして食生活ですが「肉だけ」「野菜だけ」をたくさん食べる「炭水化物を摂らない」など、とにかく偏る食べ方はNG。筋肉を作るにはタンパク質が必要ですし、体脂肪を燃焼させるためにはエネルギーが必要なので糖質も欠かせません。体の調子が悪ければ運動する気にならないので、体調を整えるビタミンとミネラルも当然、必要です。「あれダメこれダメ」と食べてはいけないものを並べるのではなく、「どうすればバランスよく食べられるか」を考えると、自然と食生活も整ってきます。

 また、ダイエット仲間を作る、他人を巻き込むことも挫折を阻止する効果的な方法です。

 ダイエットは、誰かが頑張っている姿を見ることで張り合いになったり、目標を持つ者同士、サポートし合あったりすることで、ドロップアウトの確率は減ります。パートナーや友達、会社の同僚、兄弟や子どもと一緒に運動する、ダイエット系のログを共有するなど、とにかく「一人でこっそり」やらない方法を見つけましょう。SNSで日々のトレーニング状況を発信することもおすすめです。目にした人からの励ましの言葉や「見られている」という意識が、継続の原動力になります。

 正しい方法で継続すれば、2か月目ぐらいから、少しずつですが見た目にも引き締まってきます。新生活のスタートとなる4月には目標体形に近づけるよう、引き続きダイエット生活を楽しんでくださいね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

1 2

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集