「時間は多いようで少ない」 日本の司令塔・富樫勇樹が描く東京五輪までの青写真
ポジション争いが激化も冷静「どのチームにいても争わなきゃいけない」
もっとも、課題がなかったわけではない。
ラマスHCはパスで崩すスタイルを標榜しているが、全員の意思疎通が合わず、連動した動きを見せられない場面が散見。パスの出しどころがない司令塔の富樫がターンオーバーを犯し、ウルグアイに速攻を決められる場面が何回かあった。守っては身長167センチゆえのミスマッチを突かれ、ゴール下に押し込まれて失点も喫している。
ポジションを争う篠山竜青がウルグアイとの2連戦で輝きを放っただけに、富樫とて立場は安泰ではない。それでも「ポジションはどのチームにいても争わなきゃいけないもの。ましてや代表ですから」といたって冷静だ。
「誰が出ても同じようなレベルで戦えると思います。調子の良い選手が多かったり、少しの差はあるかもしれませんけど、代表チームなのでスイッチを入れる入れないは各自でできる。全員が試合に絡みながら、与えられた時間をしっかりプレーできるようにしたいです」