田臥勇太も認めた名手 元日本代表・渡邉拓馬氏が現役復帰、3人制で東京五輪挑戦へ
5人制で届かなかった五輪の舞台「魅力は一番に感じている」
今年、40歳を迎える。現役時代は37歳の田臥も実力を認める存在だった。現在もBリーグで第一線を走る盟友はもちろん、最近のスポーツ界は世界には30代で活躍するアスリートも少なくない。「辞めてからはリスペクトの気持ちで見ていた。今はそういう人たちのメンタルの持ち方とか、どういう練習をこなしているとか調べたりするようになった」と存在が刺激になっている。
5人制の経験を最大限に生かす。現役時代は名シューターとして鳴らした渡邉氏。「5人制の3点シュートが3人制は2点、通常は1点。外から決めたら得点が倍になる。アウトサイドは見せていきたいし、現役時代は個人技だけじゃなくチームの流れを見てやってきたので、周りを生かしながらスマートにやっていきたい」とイメージを膨らませた。
すでに練習を開始し、体作りに励んでいる。「不安はあるけど、1年くらい離れているので、練習、ワークアウトに臨む姿勢も現役時代とは違った取り組みできるし、それをしたい好奇心もある。いい発見ができれば、3人制を辞めた後も後輩たちに伝えることができる」。五輪は5人制で立つことはできなかった夢舞台。2020年には41歳を迎えているが、決して限界を定めることはしない。
「もともと五輪を目指して5人制をやっていたし、魅力は一番に感じている。やるからにはトップを目指さないと意味がない。結果はどうあれトライしたい。何よりもバスケに限らず、同じ年代でもう一度何かに挑戦することの刺激を与えられたらいいし、試合を見ることで仕事とかプライベートとかのモチベーションにつながる場所にしたい。見てくれる人にエナジーを与えたいです」
誰よりもバスケットボールを愛する39歳の挑戦が、静かに幕を開けた。
(THE ANSWER編集部)