大橋悠依が歓喜の金メダル 競泳陣1号「夢みたい」「泳ぎが楽しい、それが自分の全て」
東京五輪競泳女子400メートル個人メドレー決勝が25日、東京アクアティクスセンターで行われ、日本記録保持者の大橋悠依(イトマン東進)は4分32秒08で金メダルを獲得した。競泳女子のエースとして期待された25歳。初出場の五輪を全力で泳ぎ切った。エマ・ウェヤントが4分32秒76で銀メダル、ハリ・フリッキンガー(ともに米国)が4分34秒90で銅メダル。絶対女王カティンカ・ホッスー(ハンガリー)は4分35秒98で5位だった。
競泳女子400m個人メドレー
東京五輪競泳女子400メートル個人メドレー決勝が25日、東京アクアティクスセンターで行われ、日本記録保持者の大橋悠依(イトマン東進)は4分32秒08で金メダルを獲得した。競泳女子のエースとして期待された25歳。初出場の五輪を全力で泳ぎ切った。エマ・ウェヤントが4分32秒76で銀メダル、ハリ・フリッキンガー(ともに米国)が4分34秒90で銅メダル。絶対女王カティンカ・ホッスー(ハンガリー)は4分35秒98で5位だった。
大橋は客席の日本選手団に向け、右手を突き上げて入場。最初のバタフライは3番手で終えた。背泳ぎの50メートルでトップに立つと、平泳ぎに繋いだ。徐々に差を広げ、体1つ抜け出して最後の自由形へ。大きくリードを広げ、後続が追いすがる中、そのまま逃げ切った。レース後は拳を突き上げて満面の笑み。エースが強さを見せた。
テレビインタビューでは「不安もあったけど、昨日よりいい泳ぎができた。自分を信じて泳ぎました。自分が金メダルと獲れるなんて本当に思っていなかった。ここに来るまでいろんなことがあったけど、チャレンジさせてもらって感謝しています。力を出し切れるようにいろんな人が支えてくれた」と感無量。興奮した様子でこう続けた。
「タイムも日本新を出して以来の速いタイム。朝のこの時間で出せてやってきたことが間違っていなかった。楽しんで泳げたと思います。暗くなって一人になった時も支えてもらった。応援で凄い力を出せました。まだ夢みたい。泳いでいて楽しくて、それが自分が水泳をやっている全て。明日も200メートルがあるので、頭を切り替えて頑張りたい」
1995年10月18日、滋賀県生まれ。幼稚園の頃に水泳を始め、滋賀・草津東高を経て東洋大学に進学した。大学1年の冬頃から重度の貧血に苦しみ、2年生になった2015年4月の日本選手権は女子200メートル個人メドレーで40人中最下位に。薬や食事療法で少しずつ改善し、大学4年で迎えた17年4月の日本選手権は200&400メートルの個人メドレーで2冠を達成。400メートルは日本記録を叩き出し、一躍ブレークした。
同年夏の世界選手権は200メートルでも日本記録を更新して銀メダル。日本代表の中心選手となり、19年世界選手権も400メートルで銅メダルを手にした。今大会前までの自己ベストは200メートルが2分7秒91、400メートルが4分30秒82でともに日本記録だった。
予選は4分35秒71で組1着、全体3位で決勝進出を果たしていた。26日には女子200メートル個人メドレー予選にも出場する。
(THE ANSWER編集部)