笹田夏実さん、トーチキスで母弥生さんの意思継ぐ 元モスクワ五輪代表選手は感無量
モスクワ五輪当時16歳だった竹内由佳さん「すっごいすがすがしい」
同じモスクワ五輪体操代表の竹内由佳さんは、当時16歳。日本不参加の落胆のあまり、選手引退後も五輪をテレビを見ることはなかった。
「モスクワ代表になった後に、その次ロサンゼルスだったんですけど、まだ選手としてはやっていたんですけど、もうロサンゼルスからずっと見ることがなくて、やっとこういうお話ができるようになったのもこの3、4年くらい。言ってみれば40年かかったかな」と振り返った。
大好きな体操に目をそむけ、五輪そのものを敬遠。もやもやした気持ちが晴れるきっかけになったのが、東京五輪の開催だった。元代表の津田桂さんと話すうちに、40年前の感情がだんだんと消化されていった。
「そういう気持ちが自分だけだと思っていたのが、津田さんもそういう気持ちだった。モスクワ代表だった人たちってどんな思いだったんだろうねっていう話から、みんなに気持ちを聞く機会を作りたいねっていう話になって、自分だけじゃなかった、みんなそういう思いを伝えてきたんだなっていうことで、ちょっと前向きに見れるようになりました。今は全然、わだかまりもなく、東京五輪を応援することができるようになりました。すっごいすがすがしいです」と声をはずませた。
(THE ANSWER編集部)