東京五輪の延期を願う 1型糖尿病と戦う、23歳米女子ジャンパーの切なる主張
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京五輪開催について国際オリンピック委員会(IOC)関係者が23日(日本時間24日)に「延期が決定された」と発言。米紙「USAトゥデー」が報じると、世界に影響を与えている。正式に決定となったわけではないが、延期を支持する選手は少なくない。米国陸上界の新星は、ある事情により「1、2年の延期」を訴えている。
1型糖尿病を患う、ケイト・ホールが延期の訴え
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京五輪開催について国際オリンピック委員会(IOC)関係者が23日(日本時間24日)に「延期が決定された」と発言。米紙「USAトゥデー」が報じると、世界に影響を与えている。正式に決定となったわけではないが、延期を支持する選手は少なくない。米国陸上界の新星は、ある事情により「1、2年の延期」を訴えている。
収束の気配の見えない新型コロナウイルス。延期論が各方面から上がる中で、カナダ、オーストラリアの五輪委員会は今年中の開催なら選手を派遣しない意向も示している。
選手からも様々な声が上がっているが、米国の女子走り幅跳びのケイト・ホールは強く延期を支持する一人だ。米地元紙「ポートランド・プレス・ヘラルド」が報じている。
「メイン州コスコ出身のケイト・ホールは、2020年東京五輪米国代表の座をつかむべくトレーニングに励んでいる。ただ、彼女は東京五輪の延期を支持している」
記事によると、23歳のホールはインドアの女子走り幅跳びの2019年国内チャンピオン。東京五輪代表の座を目指す立場ではあるが、1、2年の延期をすべきだと主張しているという。
ホールは「現時点で、最も大切なことはアスリートを含め皆が守られることです。私を含め多くのアスリートがうろたえています。というのもIOCが何事もないかのようにトレーニングを続けるよう発言するからです。IOCはアスリートにトレーニングを続けて、そして危険に身をさらすことを期待しているのでしょうか。それは、不公平です。すべてのスポーツのアスリートにとって不公平です」と訴えている。