日本、朝のミーティングで一致団結 台風被災者に思い「ラグビーで日本中に元気を」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、A組最終戦の日本対スコットランドが行われ、日本が28-21で勝利し、史上初の決勝トーナメント進出を決めた。台風19号による甚大な被害を受けた日本に勇気を与える歴史的快挙。試合後、選手&指揮官の口からこの試合に込めた被災者に対する思いを明かした。
リーチ主将「この試合は私たちのためだけじゃない」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、A組最終戦の日本対スコットランドが行われ、日本が28-21で勝利し、史上初の決勝トーナメント進出を決めた。台風19号による甚大な被害を受けた日本に勇気を与える歴史的快挙。試合後、選手&指揮官の口からこの試合に込めた被災者に対する思いを明かした。
試合後の会見に登壇したジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は第一声で「試合のことより前に……」と切り出し、こう口を開いた。
「まずは今回、日本が台風で甚大な被害に遭いました。19名が亡くなられ、12名が行方不明と聞いた。そのことについてチームとして話した。こういったことは甚大な被害だったと思うが、今日の試合でタフな時間帯でそのことも思った。勝利について喜びましたが、多くの方のおかげで今日の試合が開始された。
スコットランドは真っ向勝負してきた。最初、フィジカルに向かってきて、拮抗する場面があった。私たちの最後まで諦めない心、正念場でやり切ることができた。乗り切ることができた。こういう状態ではありますが、私たちがホームでW杯戦うことができたこと、それは素晴らしいモチベーションになりました」
開催自体が危ぶまれた一戦。実施が発表されたのは午前11時前のことだった。そんな中でピッチに立つことの意味。選手たちは理解していた。ジョセフHCが明かした今朝のミーティング。そんな話を受け、主将のリーチ・マイケルも指揮官と思いを重ねていたという。