ラグビーW杯

　ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会に出場している世界ランク12位の日本代表は8日、プールDの1次リーグ最終戦で決勝トーナメント（T）進出をかけ、同9位アルゼンチンと対戦する。勝者が準々決勝に進む大一番。決戦の地・ナントでは前日から両国のファンが集結し、早くも熱戦ムードが漂った。7日に同地で試合をしたプールC1位通過のウェールズのファンは、準々決勝の対戦相手に日本を希望。「日本は速いアタックをしている」と理由を挙げた。

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　ナントの街はラグビーファンで溢れかえった。中心部には日本とアルゼンチンのファンが多数。オープンテラスで食事をすると、白と水色のお馴染みのジャージを着たファンから「また明日な！」と友好的なものと、「カモン、ジャパーン！」と挑発まじりの声をかけられた。とはいってもみんなが笑顔。ラグビーを楽しむ平和な空気感を漂わせながら、決戦へのムードが高まっていた。

　その中にはウェールズの赤いジャージを着たファンも多い。この日は同地でジョージアに43-19と大勝。4戦全勝で1位で通過を果たし、14日（日本時間15日午前0時）の準々決勝では日本とアルゼンチンの勝者と対戦する。「どちらの国と対戦したいか」。試合観戦を終えたばかりのウェールズファンにそんな質問を投げかけてみた。

　2007年大会のウェールズジャージを着た往年の男性ファンは、「日本だろ」と即答した。理由は「日本は速いアタックをしているから、見ていて楽しい。その国との試合を見たい」と説明。「アルゼンチンはディフェンシブで面白くない。日本が勝つと思う」と予想したが、「でも、もちろん次はウェールズが勝つさ」と4強進出に強い自信を見せていた。