日本ラグビーの「大きな分岐点」になる10.8 15年間代表のリーチだから言える決勝Tに進む重み
歴史の重みを知るリーチ「弱い時代から強くなってきて…」
稲垣、HO堀江翔太、WTB松島幸太朗ら長年一緒に歩んだ仲間と臨む決戦へ、若手と融合したチームに胸を張る。
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「15、19年を経験した選手がたくさんいることが強み。準備の仕方、プレッシャーへの対応もできる。能力も高いし、エネルギーのある若い選手もいる。途中から出てきた選手もタフな試合を経験している。自信があるのは試合ごとにスクラム、ラインアウトが成長していること。そこでディフェンスができれば、日本代表のアタックがあるので自信がある」
08年11月に20歳で代表初キャップ。W杯は22歳で迎えた2011年から4大会連続出場。主将を務めた15年には南アフリカからトライを奪い、フル出場で歴史的番狂わせに貢献した。1次リーグ3勝1敗の敗退から4年後、2019年も主将で史上初の8強入り。あれからさらに4年を費やした。2023年10月8日は、日本ラグビー界の未来を左右する日になる。
「数々の試合をした」と歴史の重みを知るリーチは強調した。
「弱い時代から強くなってきて、15年のエディー・ジョーンズ(ヘッドコーチ)の時まで海外開催のW杯で2勝する経験もなかった。そこから19年に日本の新しい歴史をつくって、また同じ(8強入りの)チャンスが来る。
ここでもう一回勝てば、(次戦は)ベスト4を懸ける大事な試合。スタッフ、選手が経験することが、次への大きなターニングポイントになると思う。日本ラグビーにとって凄く大事な一戦。海外開催でベスト8は新しい歴史になるので、凄く楽しみです」
この日は現地時間午前10時45分頃から冒頭20分のみ練習を公開。全員でのウォーミングアップ、2チームに分かれてのパス、キックを用いたミニゲームで調整した。地元のラグビー少年、少女との交流ではリーチは笑顔でハイタッチ。束の間の癒しをもらった。
最終戦は勝った方が8強入りする。過去の直接対決は1勝5敗。1998年以来25年ぶりの勝利に加え、海外開催初&2大会連続決勝T進出なるか。
「明日は言い訳せずにやりたい」
自身84試合目の代表戦。日の丸を背負い続けたリーチが、体を張って歴史の扉をぶち破る。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)