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日本ラグビーの「大きな分岐点」になる10.8 15年間代表のリーチだから言える決勝Tに進む重み

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は7日、8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦に向けて決戦の地・ナントの郊外で練習を公開した。勝者が決勝トーナメント(T)に進出する大一番。この日35歳の誕生日を迎えた先発のFLリーチ・マイケルは、日本ラグビーにとって「大きなターニングポイントになる」と重要性を強調した。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

前日練習を行ったリーチ・マイケルは誕生日を祝福されて笑顔【写真:浜田洋平】
前日練習を行ったリーチ・マイケルは誕生日を祝福されて笑顔【写真:浜田洋平】

ラグビーW杯

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は7日、8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦に向けて決戦の地・ナントの郊外で練習を公開した。勝者が決勝トーナメント(T)に進出する大一番。この日35歳の誕生日を迎えた先発のFLリーチ・マイケルは、日本ラグビーにとって「大きなターニングポイントになる」と重要性を強調した。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

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 35年間、激闘に耐え続けた体にもう一度、鞭を入れる時が来た。リーチは同学年のFB山中亮平とともに会見。誕生日を迎え、どんな1年にしたいのか。穏やかな口ぶりには意地が見えた。

「33歳から体が劣化してきて、いろんなところが痛い。それを乗り越えて同級生の山中が隣りにいるのも凄く嬉しい。『年だからできない』という言い訳をしたくない。どんどん成長していきたい」

 チームの雰囲気は最高潮だ。PR稲垣啓太はミーティングで「刀を振って倒しに行こう」と自分たちを侍に例えて鼓舞。リーチは「彼もディフェンスリーダーの一人。相手もディフェンスに自信がある。相手のタックルに自分たちから仕掛けないと負ける。『やられる前にやるしかない』と言うのはその通り。チーム全体がそういうマインドになっている」と受け止めた。

 チリに快勝し、イングランドに敗れはしたものの、互角のスクラムが自信に。負ければ敗退が色濃くなるサモア戦は、極度の重圧を受けながら勝ち切った。「試合ごとに成長している。自信に溢れているし、選手たちも勘違いしていない。アルゼンチンをリスペクトして、何をしないといけないかわかっている」。相手より1日多い中9日。6日の練習が「一番シャープ」とコンディションも万全だ。

 課題は終盤20分の失点が多いところ。過酷な時間帯を乗り切るため、チーム内で「侍タイム」と呼び名を決めた。勝負所で声を掛け合い、一枚岩で戦うため。リーチは「試合でメンタルをどうコントロールするか。最後のピースは明日埋まる。最後の20分の戦い方が大事。足が疲れたりするけど、メンタルの部分でも修正できれば日本代表の良さを出せる」と言い切った。

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