東京五輪の夢を封印してまで… 松島幸太朗はなぜ今、フランスへ渡るのか
自らの選択が日本代表のレベルアップに「勢いをつけたい」
「(日本人が)増えれば対戦相手として楽しみも増える。増えれば増えるほど、代表にとってもいいと思う。増えていけば嬉しい。(ほかの選手も)海外にいけば活躍できる力はあると思う。そういうところに勢いをつけていきたい。今回のワールドカップでそういった選手もピックアップされていると思う。タイミングの問題もあるけれど、今すぐ海外に渡っても活躍できる選手はいると思う」
一方で、フランスへ渡ることはイコール今夏に開催される7人制での東京五輪出場を諦めることでもある。
「僕の中ではセブンズはあまりやってなかったので、15人制で結果をだしてきて、時期も被っていたしそこもある。興味はありましたが……。タイミングもあるので」
松島はこれまで同様に15人制をフィールドに戦い抜くことを心に決めた。フランス1部リーグでの優勝や、欧州No.1クラブを決める「ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ」制覇への意欲も隠さないが、その目線の先にあるのはもちろん、2023年のフランスワールドカップ。さらに強く――。そう願いながら、26歳は新たな挑戦を開始する。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)