NEC、反撃及ばず開幕6連敗 16チーム中唯一の未勝利に主将「非常に厳しい状況」
ラグビーのトップリーグ(TL)第6節は22日、秩父宮ラグビー場でNECとリコーが対戦。初勝利を目指したNECだったが、12-26で敗れ、開幕6連敗となった。
風上に立った後半立ち上がりのプレーを悔やむ
ラグビーのトップリーグ(TL)第6節は22日、秩父宮ラグビー場でNECとリコーが対戦。初勝利を目指したNECだったが、12-26で敗れ、開幕6連敗となった。
強い風が吹く中での一戦。前半、風下だったNECは自陣で耐える展開が続き、リコーに13分、29分にトライを献上。12点のビハインドで折り返した。それでも亀井亮依主将は「12点を追いかけていたが、非常にポジティブな感覚だった」と言う。風の不利を受ける中では十分に想定内。むしろ手応えを感じる内容だったという。
しかし最大の誤算は風上に立った後半の立ち上がりだった。スタートのキックオフをリコーに獲得され、早々にトライを奪われてしまう。主将は「後半のスタート、キックオフからボールを取られて、相手のスコアから始まってしまった。あそこでしっかり取れていればと思っていたが……。あそこが残念でした」と唇をかんだ。
0-19となって以降は意地を見せ、後半21分にSH中嶋大希のトライで反撃ののろし。さらにその4分後にもFB吉廣広征のトライで1トライ1ゴール差まで詰め寄った。しかしここまでだった。
16チームで唯一、開幕から白星がない。亀井主将は「勝ちがなく非常に厳しい状況」と肩を落とすが、内容が悪いわけではない。浅野良太ヘッドコーチは、初勝利への改善点を聞かれると「今日の失点パターンは我々のミス、反則。良かったのはそれを繰り返さなかったこと。我々がボールを持っている時間を長くする。戦う場所をよりゴールラインに近づける。そういったことをやり続けること」と前を向いた。
NECは次戦(29日・秩父宮)で第5節まで4勝1敗と好調のクボタと対戦する。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)