福岡堅樹を継げるのか 託されたリーグV、竹山晃暉が“弟分脱却”へ「それを使命に」
シーズン前に福岡から新人王&トライ王指令、竹山「厳しく、前向きに」
タイプの違うウィングと言えど、ポジショニング、加速のタイミングなど学ぶことは山ほどある。入団後は2人で食事に出かけることも多く、兄のように慕い、弟のように可愛がってもらってきた。何度も言われていたのは「新人王、トライ王に向けて頑張って」。いつまでも“弟分”ではいられない。トップリーグで「優勝したいな」と語り合うこともあった。
「堅樹さんの中でトップリーグにチャレンジしたい気持ちもあったと思うんですけど、様々なビジョンを描いていらっしゃる。僕は『後継者』と言っていただく中で、そこに傷をつけないように頑張りたい」
前週の第2節。福岡は今季の15人制ラストマッチだった。3万人を超えるファンの前で決めた惜別のトライ。真っ先に飛びついて称えたのが竹山だった。
「まずはこのトップリーグで活躍すること、選手としての幅を広げていくことが凄く重要になる。まだまだ今日の試合も、先週の試合も自分に高得点をあげられる内容ではない。厳しく、前向きに、そういうこと(壁)に背を向けるのではなくて自分に取り入れていきたい。堅樹さんに『お前、やっぱ成長したな』って言ってもらえるくらい上を目指さないといけない。僕の中でそれを使命にしていきたい」
W杯でムーブメントを起こした先輩は、抜群のスピードから「フェラーリ」のあだ名がついた。「僕はポルシェで行こうかな」。次戦は2月2日のキヤノン戦(町田GIONスタジアム)。若き才能もエンジンをふかせている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)