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史上最高級の海外スターがズラリ W杯戦士との激突は? トップリーグの注目選手たち

パナソニックの稲垣啓太(左)とサントリーの松島幸太朗【写真:Getty Images】
パナソニックの稲垣啓太(左)とサントリーの松島幸太朗【写真:Getty Images】

サントリー、パナソニックには代表戦士がズラリ

 より多くの代表戦士を観戦したいならサントリーとパナソニックがお薦めだ。サントリーは、W杯でもロシア戦のハットトリックなど世界クラスの決定力を見せつけたWTB松島幸太朗、チームリーダーとしても活躍したSH流大、そしてハードタックルで躍進を支えたCTB中村亮土ら代表5人を擁して、昨シーズンは神戸製鋼に明け渡したTL王座奪還に挑む。

 パナソニックにも、W杯で松島とともに“フェラーリ・コンビ”と呼ばれたWTB福岡堅樹、日本代表の支柱でもあるHO堀江翔太、そして“笑わない男”PR稲垣啓太とTL最多の代表6人が並ぶ。来年以降は医師の道をめざす福岡は、開幕第3節以降は東京五輪出場を目指して7人制代表への合流が濃厚だけに、15人制ではリーグ序盤戦が見納めになりそうだ。

 トヨタ自動車所属の“桜の戦士”は3人だが、人気、実力ともに抜群のNO8姫野和樹にファンの熱い視線が集まる。ワールドカップでは地面の相手ボールを奪う“ジャッカル”が代名詞となった姫野だが、本来の持ち味はボールを持って前進するボールキャリーの力強さ。次回2023年W杯では中心選手として期待される男は、「MVPとベストフィフティーンは取りたい」と3年目のTLでの活躍に自信をにじませる。相手防御をこじ開け、トライチャンスをクリエイトするプレーで、昨春の不祥事からの完全復活をめざすチームを先頭に立って牽引する。

 ファンの人気は日本代表選手が所属するチームに集中するが、外国人選手も今季は見逃せない。

 過去にも、ポスト・ワールドカップのシーズンには多くのビッグネームがTLチームに加入してきたが、今季は過去にないほどのトップ選手が加入する。

 3度目の世界王者に輝いた南アフリカからは、世界最強のHOとうたわれるマルコム・マークスがNTTコミュニケーションズ入り。ラインアウトスロー、スクラムというセットプレーはもちろん、フィールドプレーではFW第3列級のパワフルなランとコンタクトを披露するレジェンドは、昨年11月の入団会見で「みんなフィットネスがある。南アフリカとは違う、フィールドを広く使ったラグビーなので、そこに順応することで自分のプレーの幅を広げることができる」と新天地での活躍に意欲的だった。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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