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史上最高級の海外スターがズラリ W杯戦士との激突は? トップリーグの注目選手たち

国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が、12日に全国6会場で開幕する。昨秋、日本を熱気に包んだワールドカップ(W杯)日本大会で活躍した日本代表メンバーも出場するTLは、多くの試合の観戦チケットが完売に近い状態と人気は衰え知らずだ。

キヤノンの田中史朗(左)と田村優【写真:Getty Images】
キヤノンの田中史朗(左)と田村優【写真:Getty Images】

12日開幕のトップリーグ、チケットは多くのスタジアムでほぼ完売

 国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が、12日に全国6会場で開幕する。昨秋、日本を熱気に包んだワールドカップ(W杯)日本大会で活躍した日本代表メンバーも出場するTLは、多くの試合の観戦チケットが完売に近い状態と人気は衰え知らずだ。

 45日間に渡り熱戦を繰り広げたワールドカップが終わって2か月。いまだに練習試合に2500人の観客が殺到するなど、開幕を前にTLへの関心度は高まっている。開幕節のチケットも、東京・秩父宮ラグビー場、静岡・ヤマハスタジアムなどでは完売に近い状態で、現在販売されている3月末の第10節までチケット販売は異例の好景気だ。

 W杯会場でもあり、4万5000人を収容する愛知・豊田スタジアムも18日のトヨタ自動車―パナソニックなどがほぼ完売状態だという。リーグ関係者は「とくに日本代表選手が所属するチームが出場するカードの人気が顕著」と、チケット販売でも桜の戦士たちの人気、関心の高さを物語っている。

 TL下部のトップチャレンジリーグでプレーするLOトンプソン・ルーク(近鉄)、CTBウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)は、すでに公式戦に出場しているが、W杯メンバー31人中29人はTLチームに所属している。ファンは、W杯戦士たちのTLを舞台にした真剣勝負を心待ちにしているのだ。

 日本代表勢の中でも注目されるのは、キヤノンでHBコンビを組むSH田中史朗、SO田村優の2人だ。2012年度からTLに参戦するキヤノンだが、17年度にNECから田村が移籍してきたのに続き今季パナソニックから田中が加入して、国内屈指の実力を誇るHB団が誕生する。

 田中が「自分の経験を落とし込んで、チームとして強くなっていきたい」と意気込むと、田村は「同じチームでプレーするのは心強い。2人でゲームを動かせるのが一番だと思う」と代表コンビでの挑戦を歓迎する。

 代表で長らくBKラインを組んできたCTB立川理道(クボタ)が、戦術眼、“フレア(揺らめき)”といわれるゲームセンス共に「判断に間違いがない」と絶賛する田村のゲームメーク能力、勝負どころでの抜群のタイミングでのパスさばきとFWの巨漢選手もなぎ倒すハードタックルが武器の田中の経験値が、昨季12位の若いチームをどこまで牽引できるかに注目だ。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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