オールブラックスを経験した男 三菱重工相模原の26歳ヘモポが日本を選んだワケ
ジャージーの色は変わっても変わらぬ「勝者のメンタリティー」
世界に名高い猛者集団の中で得た経験、そして勝者のメンタリティーを持って、日本で迎える今シーズン。12年ぶりにトップリーグに返り咲き、記念すべき1勝を目指す三菱重工相模原が今、まさに必要としている人材がヘモポなのかもしれない。
「12年ぶりのトップリーグということで、チームに高揚感が溢れているのを感じる。戦力も揃っているし、楽しみなチーム。僕はNZで過ごした25年間で学んだ、日々全力を尽くして準備を重ねる、という教えを実践していきたい。毎日後悔のないように全てを出し切ること。そこが原点。毎日の積み重ねで、誰にも負けない準備をしてきたという強い自信が生まれる。ラグビーは鍛え上げた大男が全力でぶつかり合うスポーツだから、最後はどちらがより強い気持ちを持てたか、そこに尽きると思う」
ジャージーの色が漆黒から緑に変わっても、その体に染み込んだ勝者のメンタリティーは変わらない。三菱重工相模原がトップリーグで勝利を重ね、常連となるために、全力を尽くす。
◆ジャクソン・ヘモポ(Jackson Hemopo)
1993年11月14日、ニュージーランド生まれ。195センチ、112キロ。ポジションはLO、FL。子どもの頃からラグビー選手として頭角を現し、アンダー世代でNZ代表として活躍。オタゴ代表を経て2015年からスーパーラグビーに参加するハイランダーズでプレーし、2017年にはマオリ・オールブラックスに選ばれた。2018年にオールブラックスに初選出され、3キャップを記録。今季から三菱重工相模原でプレーする。ラグビー好きの両親はシーズン中に来日予定。NZに残してきた愛犬と恋人に会えないのが寂しいが、会った時に驚かせたいと目下、日本語を勉強中だという。趣味はサーフィンとラグビー。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)