「日本サッカー史上最高の試合やろ」 久保竜彦が「完全にマラドーナ」と慄いた堂安律の衝撃
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は1日(日本時間2日)、グループリーグ最終戦で日本はスペインに2-1で逆転勝ちした。1点を追う後半3分にMF堂安律、同6分に田中碧の連続得点で無敵艦隊を撃破し、グループ首位で決勝トーナメント進出が決定。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」の電話取材に応じ、歴史的金星をドラゴンの目で分析した。前編は試合全体を総括し、「代表で一番好き」という堂安に慄(おのの)く凄みについて語った。(文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
日本―スペイン戦のドラゴン分析前編「堂安のトラップは完全にマラドーナになった」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は1日(日本時間2日)、グループリーグ最終戦で日本はスペインに2-1で逆転勝ちした。1点を追う後半3分にMF堂安律、同6分に田中碧の連続得点で無敵艦隊を撃破し、グループ首位で決勝トーナメント進出が決定。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」の電話取材に応じ、歴史的金星をドラゴンの目で分析した。前編は試合全体を総括し、「代表で一番好き」という堂安に慄(おのの)く凄みについて語った。(文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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いやあ、あれでしょ。日本サッカー史上最高の試合やろ。初めて見たわ、こんな試合。
こんだけね、昔の日本(と世界)みたいな差があるんかと。あんだけボールを持たれて、点を取られて、あと何点入るんやろって、そんな感じで見とった。苦しかったと思うよ、選手も。前田なんて、特に。追いまくっとったもんね。でも、前田のおかげで1点で持ちこたえたのもあると思う。
ハーフタイムで絶対、森保さんの檄が飛んでるはず。で、選手交代で堂安と三笘。
みんな、前がかりに行って。(堂安の得点の直前で)あの伊東のヘディングよ。スペインの(GKからの)クリアボールを伊東が競り勝った。伊東、ヘディング強いやん、みたいな。あそこで前がかりにガンッて行くっちゅうのがね。で、堂安にこぼれて。堂安の左、最高やったよね。
でも、伊東のヘディングかな。チーム全体で前から行って、あのヘディングを狙っていた、こぼれ球を。ああいう切り替えが後半頭からできたのがすげえなって。
堂安もコスタリカ戦は悔しかったと思うよ。それで、あのトラップ。一発で完璧に止めて、完全にマラドーナになったなって感じよね。堂安もあのトラップはめちゃくちゃ気持ち良かったんじゃないの。だから、あの自分のタイミングで勝負できたし、シュートまで行けた。
あれがペナ(ペナルティエリア)の中でできるっていうのが、良い選手やなと。それは思ってたし、今回はあの相手だしね。
スペインもすっげえ上手かった。強いし。日本が当たりに行ってるのに弾き飛ばされてたもんね、長友でも、鎌田でも。強い強いと思ってたけど。ボールを持ちながら相手を弾き飛ばすって、相当凄いことなんよ。
(日本の守備も)凄い大変と思うけど、それでも続けて(前がかりで)やったから1点で終わったと思うし。そういうのが浸透してたのが、でかいところなんだろうね。あんなに浸透させられるもんなんかなって思うけど。
それをやったのはやっぱ凄いことやし、続けさせたのは森保さんよね。