「遠藤を“番犬”に戻したんは9番よね」 久保竜彦が「日本の肝」と呟いた大金星の立役者
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は23日、日本がドイツに2-1で逆転勝ち。大金星を挙げた。1点を追う後半、途中出場の堂安律、浅野拓磨が続けて得点。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」編集部を訪れ、試合を観戦した。高校からJリーグ広島に入団した当初の先輩で、尊敬する森保一監督が率いる日本の下剋上に熱狂。試合後、インタビューに応じ、ドラゴン節で試合を振り返った。後編では、堂安でも浅野でもなく、逆転劇のキーマンになった選手について語った。(取材・構成=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
THE ANSWER編集部で日本―ドイツ戦を観戦「ホンマに流れを変えたんは9番よね、三笘」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は23日、日本がドイツに2-1で逆転勝ち。大金星を挙げた。1点を追う後半、途中出場の堂安律、浅野拓磨が続けて得点。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」編集部を訪れ、試合を観戦した。高校からJリーグ広島に入団した当初の先輩で、尊敬する森保一監督が率いる日本の下剋上に熱狂。試合後、インタビューに応じ、ドラゴン節で試合を振り返った。後編では、堂安でも浅野でもなく、逆転劇のキーマンになった選手について語った。(取材・構成=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
【特集】初代金メダリストが次世代に繋ぐサポートの輪「夢を持ってくれたら」 / スケートボード・堀米雄斗選手インタビュー(GROWINGへ)
◇ ◇ ◇
堂安も、浅野も凄かった。でも、ホンマに流れを変えたんは9番よね、三笘。3バックになって守るんかな、守ってカウンターなんかなって思ったけど。
だけど、三笘が入ったけん、溜めれて、時間ができて。遠藤も“番犬”に戻ったよね。前半はフワフワして、全部後手で。(ボランチが)2人おるけんさ。どっちが行くの、みたいな。バランスが悪かった。2人いるから、なんとか大丈夫そうだけど、なんか行けてなかったよね。
あれが(ボランチ)1人になって、どうなるかなと思ったけど、三笘のところで溜めができて、余裕できると、(遠藤も)予測がつきやすいのかな。日本の肝のヤツやね、三笘。バチッとなったよね、ドイツ相手に。それを狙ったのかどうか……でも、狙ったんやろな、森保さん。
三笘はすっと立って飛び込まんもんね。今日のドイツにでも飛び込まん。南野がいろんな動きをして裏を取ったら、そこの間を通してパスもできるじゃん。ドリブルだけと思ったら、ああいうセンスあるよね。あのタイミングでパスを出せるという。ホンマに効いとったと思うわ。
ああいう戦いを前半からできれば、日本ももう1個上に行くだろうな、たぶん。ああいう選手がドイツには何人もおるから。日本がドイツとかに対して、主導権を握って、互角にできるようになるんじゃない。これから、ああいう選手が増えていけば。
もちろん、浅野も良かったよね。サンフレッチェの頃から良い選手と思ってたし。馬力があってね。
でも(大会前の)カナダ戦で見た時に浮いとる、ふわふわしてる感じたけえ。ああ、まだ(故障していた右膝が)おかしいんやろなっていう印象だったよね。今日も最初入った時、浮いとる感じあったよね。シュートも結局は浮いてたし。でも、あのトラップが全てやった。
右足でシュート何回か打って、左足でもシュート打ってね。やっぱり定まってなくて、思い通りに飛んで行かんかったけど。最後ね、あんなところにね、狙って……やっぱり、狙ったんやろな。あそこしかないもんな。凄かったよ。
堂安も(調子は)良くはなかったと思うけど、点を決めたわけやしね。(ゴールの場面)浮くやつもおるしね。難しいところで決めた。
W杯でも日本の決定力、決定力って言うけど、俺には分からんよね。俺、W杯で決めたことないもん。W杯は違うよ。試合(大会)の方式も違うもん。相手もアジアじゃないし。ドイツやもん。だだ、ゴール一つで、あんなに変わるわけだからね。