6万168歩を歩いた関東インカレ 減りゆく体力と握力…初めて撮影した陸上の夢中になった4日間
9日から4日間、行われた陸上の第103回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。2年ぶりに国立競技場で開催された熱戦で、初めて陸上競技を撮影した編集部の若手カメラマンは、陸上特有のハードさに体力を消耗しつつも、選手たちの躍動に胸が高鳴った。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)
THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム
9日から4日間、行われた陸上の第103回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。2年ぶりに国立競技場で開催された熱戦で、初めて陸上競技を撮影した編集部の若手カメラマンは、陸上特有のハードさに体力を消耗しつつも、選手たちの躍動に胸が高鳴った。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)
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朝から晩までスタンドからのパワフルな声援が響いた国立競技場。各々の大学名を胸に、色とりどりのユニフォームでトラックを駆け抜けた。
初めて撮影した陸上競技。中継を見ているだけでは分からないことがたくさんある。男子と女子のハードルの高さの違い、あらゆる競技を2日間でこなす十種競技のタフさ、棒高跳びのバーを掛ける金具が自動で上がること……。
印象的だったのは、競技を終えた選手の多くがスタンドに顔を向けること。
その視線の先には、各校の若い力がみなぎる応援席があった。それぞれの伝統的なスタイルを大勢で揃えた応援、マネージャーがストップウォッチ片手に選手に周回を伝える声かけ、運営スタッフとして仕事している校友と交わす会話。多くの声と笑顔が飛び交う。
個人種目が多い陸上であっても、学生主体で作る“関東インカレ”を体感することができた。
大会4日間の累計歩数は6万168歩を数えた。複数の種目が同時進行する陸上競技。スポーツによっては、所定の位置から動かず撮影する競技もあるが、陸上はそうはいかない。種目ごとにスタートやフィニッシュの位置を分刻みで確認し、最高の1枚を捉えられる場所を探して走った。
足は筋肉痛になり、日に日に弱くなるカメラを持つ握力に耐えながら、競技が開始すると選手たちの懸命な動きとフレッシュさに夢中になった。
カメラマンとしても多くのことを学ばせてもらった関東インカレ、選手にとっても思い出になる1枚があればいいなと願う。
(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)