7万8690人が酔いしれたラグビーW杯開幕戦 カメラマンが感じた、生きもののようなスタジアムの鼓動
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が8日(日本時間9日)に開幕した。「THE ANSWER」は開幕戦から決勝戦まで現地取材するカメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラムを随時掲載。今回は開幕戦のフランス―ニュージーランド戦から。
ラグビーW杯フランス大会 カメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラム
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が8日(日本時間9日)に開幕した。「THE ANSWER」は開幕戦から決勝戦まで現地取材するカメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラムを随時掲載。今回は開幕戦のフランス―ニュージーランド戦から。
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踊り、歌い、怒り、悲しみ、楽しめ。それはまるで上質なミュージカル、最高のエンターテイメントの幕が上がった。
ラグビーW杯フランス大会が現地8日夜、パリのサンドニ、スタッド・ド・フランスにて開幕した。
注目のオープニングマッチはフランス対ニュージーランド、スタジアムには7万8690人の観客がそのビッグマッチに酔いしれた。
喜怒哀楽のありのままに表現するフランスのラグビーファンたち、プレーの一つひとつに感情が溢れ出す。その魂そのものが声に、顔に、そして歌にのりスタジアムを飲み込んでいく。
ピッチ上の「Les Blues(レ・ブルー=フランス代表の愛称)」たちが華麗なタクトをふり、その歌は最高潮に達した。
スタジアムが歌っている。ひとつの生きもののような鼓動を感じた。
ラグビーW杯が始まった。この一瞬をどう楽しむか。泣き、笑い、叫び、舞おう。私もこの最高の舞台の演者の一人なのだから。
開幕戦から決勝戦まで、フランスの大地で繰り広げられるラグビーの祭典を写真と言葉で伝えます。現地にいる、いないは関係ない。あなたがどう楽しむかが、W杯の本質だと私は思う。
■イワモト アキト / Akito Iwamoto
フォトグラファー、ライター。名古屋市生まれ。明治大を経て2008年に中日新聞入社。記者として街ネタや事件事故、行政など幅広く取材。11年から同社写真部へ異動。18年サッカーW杯ロシア大会、19年ラグビーW杯日本大会を撮影。21年にフリーランスとなり、現在はラグビー日本代表の試合撮影のほか、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEオフィシャルフォトグラファーを務める。
(イワモト アキト / Akito Iwamoto)