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りくりゅうのリフトが見た目以上に美しいワケ 三浦璃来の表情に感じた2人の強い信頼関係

フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は16日に行われたエキシビション。三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は大トリで「I Lived」を披露した。

木原龍一(下)に支えられ、満面に笑みで両手を広げる三浦璃来(カメラ=SONY α1、レンズ=FE135mm F1.8GM)【写真:矢口亨】
木原龍一(下)に支えられ、満面に笑みで両手を広げる三浦璃来(カメラ=SONY α1、レンズ=FE135mm F1.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界国別対抗戦フォトコラム

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は16日に行われたエキシビション。三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は大トリで「I Lived」を披露した。

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 真っ直ぐに伸びたリフトだった。木原に支えられた三浦は満面の笑みでスタンドに向かって両手を広げた。少しでも恐怖心があったら出来ない表情だった。

 2人の強い信頼関係がよく表現されていて、見た目以上の美しさが感じられた。

 今季は同一シーズンの国際スケート連盟(ISU)主要3大会を制する「年間グランドスラム」を達成したものの、開幕前の三浦の左肩脱臼により苦しいスタートとなった。それでも、量を抑えて質を高めるなど練習を工夫しながらキャリア最高のシーズンを作り上げた。

 逆境を乗り越えて高めた技術と自信、そして信頼関係。暗転したエキシビションの会場で、2人の演技は一際輝いて見えた。

■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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