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1200枚以上を撮影した4分間、佐藤駿の決意 フォトグラファーに熱が入るのは結果ではない

フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は15日に行われた男子フリー。右足首負傷で欠場した宇野昌磨(トヨタ自動車)に代わって出場した佐藤駿(明大)は164.86点をマークして8位だった。

1200枚以上撮影した佐藤駿のフリーで決意を感じさせた表情(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】
1200枚以上撮影した佐藤駿のフリーで決意を感じさせた表情(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界国別対抗戦フォトコラム

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は15日に行われた男子フリー。右足首負傷で欠場した宇野昌磨(トヨタ自動車)に代わって出場した佐藤駿(明大)は164.86点をマークして8位だった。

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 終始、決意を感じさせる表情だった。佐藤は冒頭の4ルッツが3回転になってしまったが、4本目のジャンプで再トライ。わずかに回転不足となったが、着氷の瞬間の日本チーム応援席は総立ちで盛り上がった。

 フォトグラファーが熱が入るのは結果ではなく、選手の気持ちが表れている時。

 私はフリーの演技の約4分間だけで1200枚以上の写真を撮影していた。急遽の出場で調整は難しかったはずだ。それでも、大会を通じてチャレンジし続ける気持ちがファインダー越しに伝わってきた。

 佐藤が出場してくれて、この大会を撮影することができて本当に良かったと思った。
   
■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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