だから、宇野昌磨は愛される 「頑張る時間が好き」、声に出して読みたい“昌磨語録”
勝っても結果だけにとらわれない冷静さ…“ギャップ”で「愛される強い選手」に
「つい2年前に世界選手権で、たくさん悔しい思いをした時、すごく練習してすごく調子が良くて、もう何も申し分ない、何もやることがない、というくらいやってきて、最後できなかった。今回はその時を比べると、全然いい練習ができてない。全然頑張れてない。努力の頻度がかなり違う状態でも、いい演技ができたというのは試合への気持ちの持っていき方が大事なのかなと改めて認識できた」
「何かが正解とは考えていなくて、とりあえず自分の気持ちを尊重して、いいと思うことをやる。やりたいと思うことをやる。その時の気持ちを無駄にしないように。集中してないなら、無理に集中させようじゃなくて、楽しもうと思っていたり、楽しめそうじゃなかったら、真剣にやるとか。本当にその時々かなと。ただ、一番変わらないのは、思いっきりやる、攻める、という気持ちかなと思った」
大会後、優勝という最高の結果を得ながら、結果だけにとらわれるのではなく、過程を冷静に分析。自分をもう一人の自分で見ているかのように、思考を巡らせている。これが成長の土台となり、不思議さとの“ギャップ”によって、宇野を「愛される選手」から「愛される強い選手」に引き上げているのだろう。
羽生結弦に続く世界歴代2位の高得点で優勝した19歳。銀盤を舞う演技とともに、どんな言葉でファンを魅了してくれるのか。平昌五輪でメダルが期待されるシーズン。宇野が放つフレーズにも注目だ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer