【名珍場面2019】問題児ネリ、左一発でパヤノ悶絶KO 米メディア絶賛「獰猛なボディショットだ」
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2019」。今回は7月にボクシングのルイス・ネリ(メキシコ)が演じた鮮烈KOだ。WBCシルバータイトルがかけられた一戦で同4位フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を9回に強烈な左ボディブローでキャンバスに沈めた。圧巻のシーンは米メディアも取り上げ、反響を呼んだ。
「スポーツ界の名珍場面総集編」―7月にパヤノを沈めた鮮烈KO
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2019」。今回は7月にボクシングのルイス・ネリ(メキシコ)が演じた鮮烈KOだ。WBCシルバータイトルがかけられた一戦で同4位フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を9回に強烈な左ボディブローでキャンバスに沈めた。圧巻のシーンは米メディアも取り上げ、反響を呼んだ。
問題児もリングに上がれば、強さを発揮する。前半こそ老獪なパヤノの手数に苦戦したが、パワーで勝り、じわじわと追い上げ最後は9ラウンドだ。1分半。コーナーに追い詰めると、最後は連打からの左ボディーフックを叩き込んだ。堪え切れないパヤノ。たまらず膝から崩れ落ちた。なんとか闘志を奮い立たせるが、立てない。最後は大の字になってしまい、苦悶の表情だった。
ネリの驚異的なパンチ力を示したKOシーンに米メディアも驚いた。米ヤフースポーツのケビン・ロレ記者は「ネリがパヤノをKOした素晴らしいボディショット」と題し、FOXスポーツPBCが公開している動画を引用して驚きをツイート。米専門メディア「ボクシングシーン.com」も「ルイス・ネリが獰猛なボディショットでパヤノを9回KO」と題して注目の対決をレポートした。
デビューから30連勝としてメキシカンについて「ネリは完璧な左フックをボディに放ち、ドミニカ共和国のパヤノを仕留めた。レフェリーが10カウントする中、パヤノは立ち上がろうとすることさえできなかった」と記した。
山中慎介とのタイトルマッチでドーピングと体重超過という2度のスキャンダルを起こし、タイトルを剥奪された問題児ネリ。この一戦でWBCベルト再獲得へ弾みをつけたように見えたが、WBCシルバー・バンタム級タイトルマッチのエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦でまたも体重超過を犯し、試合は中止に。ボクシング界から非難を浴びる事態となっていた。
現在はバンタム級の各団体のランキングから外れ、世界再挑戦はできない状況。来年の動向はまだ不透明だが、どの階級で戦うことになるのか。今年もボクシング界を騒がせたメキシカンが注目される機会はありそうだ。
(THE ANSWER編集部)