寺地拳四朗、“音フェチ動画”で独自減量 計量後の水分補給で汗噴射「一瞬で出てきた」
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の前日計量が22日、都内のホテルで行われ、3試合全選手が計量をパスした。WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチで7度目の防衛を目指すWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)は48.8キロ、挑戦者の同級12位・ランディ・ペタルコリン(フィリピン)は48.2キロで一発クリアした。
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の前日計量が22日、都内のホテルで行われ、3試合全選手が計量をパスした。WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチで7度目の防衛を目指すWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)は48.8キロ、挑戦者の同級12位・ランディ・ペタルコリン(フィリピン)は48.2キロで一発クリアした。
計量台に乗った寺地は、持ち前のベビーフェイスを輝かせた。笑みを浮かべて拳を握る。待ち望んだ水分補給。ゆっくりと口に含むと5分もたたないうちに体中から汗が噴き出した。一日で800グラムを落とし「水を飲んだら一瞬で出てきた」とタオルで体を拭った。水抜きをした上に代謝がいい分、一気に汗が出たようだ。
減量方法はいつも通りだが、水抜きのスケジュールはこれまで計量の3日前からだったのを2日前に変更。21日は「全く水を飲んでいない」と苦しみに耐えた。1時間おきに目が覚めていたが、気を紛らわすために音フェチ動画として有名な「ASMR」をYouTubeで視聴。聴覚や視覚への刺激で脳がゾワゾワする感覚を楽しむものだが「ひたすら飲み物を飲むシーンを見ていた。『ゴクゴク』のやつと氷を噛む音。ちょっと心地よかった」と寝ながら楽しんだ。
普通なら減量期は食べ物や水分補給のことを考えないようにするが「早く水、飲みてぇ~」と思いながら、あえて意識することでモチベーションに変えるのが“拳四朗流”。体脂肪率は8%をキープして調整し「7%か8%で今までやってきたけど、8%の方がいい。7%だと疲れがたまりやすい」と徹底してきた。
元WBA世界同級王者・具志堅用高氏の持つ世界戦13試合連続防衛の日本記録を超えるためには、今後は減量も壁になってくる。加齢により体重が落ちにくくなる選手もいるなか、「いつもより楽だった。減量はうまくなっている。今後も今のパターンでやる」と長期防衛に手応えを得ている。
寺地は16勝(9KO)。ペタルコリンは31勝(23KO)3敗1分で元WBA同級暫定王者の正統派サウスポーだ。「いいイメージはできている」と王者。V7へ死角はない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)