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村田諒太、前日の心境は「何も」 初防衛へ“超自然体”「やってやろうとも思わない」

ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の前日計量が22日、都内のホテルで行われた。WBA世界ミドル級(72.5キロ以下)タイトルマッチでは王者・村田諒太(帝拳)が72.5キロ、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)は72.3キロで一発クリア。初防衛戦に臨む村田にとって6度目となる世界戦へ、自然体を貫いた。

村田諒太(左)【写真:浜田洋平】
村田諒太(左)【写真:浜田洋平】

「12・23」前日計量、村田諒太とバトラーが一発クリア

 ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の前日計量が22日、都内のホテルで行われた。WBA世界ミドル級(72.5キロ以下)タイトルマッチでは王者・村田諒太(帝拳)が72.5キロ、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)は72.3キロで一発クリア。初防衛戦に臨む村田にとって6度目となる世界戦へ、自然体を貫いた。

 村田は“超冷静”だった。いつも通り計量台に乗り、当たり前にリミットをクリア。約20秒のフェイスオフを終えると、写真撮影後に取材対応した。世界タイトルを争う大一番。しかし、心境を問われても「何も」とポツリ。「何も感じなかったです。やってやろうっていう気にもならない。(相手が)調子良さそうという気持ちもわかないし、感情はなかった」と言葉を並べた。

 33歳の村田は15勝12KO2敗。前回王座に就いていた期間を含め、通算3度目の防衛戦となる。100人を超える報道陣や関係者に見守られる恒例行事。「穏やかに見える」と指摘されると「穏やか……緊張はしますよ。何回やってもこんなの緊張すると思う。世界戦も6試合目ですけど、当然のように緊張する。当然のような緊張感はありますね」と率直に吐露。ベルトを守る立場だが「いちいち意識はしない。ベルトを守るんだとかはない。次の試合でベストを尽くすだけ」と静かに意気込んだ。

 24歳のバトラーは28勝24KO1敗1分け。弾丸のように次々とパンチを繰り出すことから「Bang Bang(バンバン)」と呼ばれ、世界初挑戦で王座奪取を狙う。群雄割拠のミドル級で成り上がろうとする挑戦者。相手は気合十分で異国のリングに乗り込み、計量を終えると陣営が奇声を上げて喜んだ。一方、村田は自然体のままだった。

「(気持ちは)まだ入らない。というか、入れないです。本当にリングに上がる瞬間に自然と入ると思う。今までずっと試合してきたので、前回の試合同様に無理せず着飾らずにやります。無理に笑顔を作る必要もないし、虚勢を張る必要もない」

 計量後の回復食は、パスタやうなぎなどいつも通りの予定。「また明日よろしくお願いします」と報道陣に一礼した。自然体を貫きながらリングに上がる。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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