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村田諒太「この一戦に懸けないとダメ」 将来より大切な今、痛感した“夢の危険性”

ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が12日、23日に行われる同8位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。ミット打ちや2ラウンドのスパーリングを披露。軽快な動きで順調ぶりを見せた一方で、先々の大きな目標や夢を持つ“危険性”を明かした。

練習を公開した村田諒太【写真:浜田洋平】
練習を公開した村田諒太【写真:浜田洋平】

ビッグマッチを夢見た過去が教訓「もう世界へのアピールという気持ちはない」

 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が12日、23日に行われる同8位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。ミット打ちや2ラウンドのスパーリングを披露。軽快な動きで順調ぶりを見せた一方で、先々の大きな目標や夢を持つ“危険性”を明かした。

 余計なことは頭にない。村田は敵を倒すことだけに集中していた。試合を11日後に控えた公開練習。スパーを終えた額からは大量の汗が噴き出していた。2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得。プロデビューからずっと注目を浴び、33歳は18戦目を迎える。数か月に1度の試合に向けて毎回のように気持ちを高める作業があったが、今回は違うようだ。

「この試合に集中しているので、それ以外のことは考えていない。メンタルがどうとかわざわざ考えていない。期待は感じていますし、メディアの方々が来て注目は感じます。ただ、自分のやるべきことをしっかりやってリングで結果を残したい。その結果として皆さんに喜んでいただければいいなと思います。重圧より自分のプレーを考えていきたい」

 ボクサー人生の残り時間は、多く残されているとは言えない。かつてはビッグマッチを描いていた。実現に必要だったのは、目の前の相手を豪快に倒すこと。世界へアピール――。一つのテーマにしていた言葉だが、今の村田にはもう必要ない。

「もう世界へのアピールという気持ちはない。この一戦に懸けないとダメなんで。世界へのアピールと思って試合をして、ブラント1戦目は負けていますし、そういう同じ轍を踏まないようにこの一戦に集中したい」

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