ネリ騒動余波で WBCはドネアを指名挑戦者に決定、井上尚弥はWBO王者との統一戦に前進
ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が、前日計量で規定の118ポンド(約53.5キロ)をオーバーし、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦が中止となった。WBCは宙に浮いていた指名挑戦権をワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝で敗れた元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に与えることを「満場一致」で決定した。
指名挑戦者がドネアに決定、WBC「満場一致で可決した」
ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、前日計量で規定の118ポンド(約53.5キロ)をオーバーし、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦が中止となった。WBCは宙に浮いていた指名挑戦権をワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝で敗れた元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に与えることを「満場一致」で決定した。
ロドリゲス戦の前日計量で1ポンド(約450グラム)超過したネリ。再計量を命じられながらも、これに応じず。ロドリゲスに金銭交渉を持ちかけたところ、拒否されていた。WBCのマウリシオ・スライマン会長は「(減量の)努力すらしないのは人としてありえない」と断罪していた。
ロドリゲスに勝てば、WBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)とのタイトルマッチに臨めたはずのネリ。自らの愚行でチャンスをふいにしたが、WBC公式サイトではネリに代わる指名挑戦者を発表した。
「WBC評議委員会ではバンタム級の指名挑戦者にノニト・ドネアを指名することで満場一致で可決した」と発表した。両陣営がマッチメーク交渉を行うこともレポートしている。
ドネアは11月7日、さいたまスーパーアリーナで行われたWBSS決勝で井上と激突。「ドラマ・イン・サイタマ」と名付けられた世紀の名勝負を演じ、健在ぶりを印象付けた。
WBCのベルトをドネアが巻くなら、バンタム級統一を目指す井上とのリターンマッチが実現するかもしれない。またこれにより井上とウーバーリの次戦での対決が消滅すれば、WBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一戦へ前進することになりそうだ。
(THE ANSWER編集部)