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4連覇女王・植草歩を撃破 下剋上Vの23歳齊藤綾夏が涙「歩先輩をずっと追ってきた」

東京五輪で新採用される空手の全日本選手権男女個人戦が8日、群馬・高崎市の高崎アリーナで行われ、女子組手は齊藤綾夏(AGP)が初優勝した。68キロ超級で2016年世界選手権金メダルの植草歩(JAL)に決勝で6-4の逆転勝ち。4連覇中だった絶対女王を下し、体重無差別で行われる日本一決定戦を制した。東京五輪金メダルを期待される植草は、悔し涙を流した。

表彰式で笑みを見せる齊藤(中央)【写真:浜田洋平】
表彰式で笑みを見せる齊藤(中央)【写真:浜田洋平】

4連覇中の絶対女王・植草歩に上段蹴り一閃で初優勝

 東京五輪で新採用される空手の全日本選手権男女個人戦が8日、群馬・高崎市の高崎アリーナで行われ、女子組手は齊藤綾夏(AGP)が初優勝した。68キロ超級で2016年世界選手権金メダルの植草歩(JAL)に決勝で6-4の逆転勝ち。4連覇中だった絶対女王を下し、体重無差別で行われる日本一決定戦を制した。東京五輪金メダルを期待される植草は、悔し涙を流した。

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 女王の意表を突く蹴りだった。1点を先取されて迎えた残り1分35秒。クリンチ気味に接近した齊藤は、植草の頭部に蹴りを入れた。上段への蹴りは3ポイント。番狂わせの予感に会場が沸く。果敢に突きで反撃を試みる相手にカウンターなどで応戦した。着実にポイントを重ね、6-4で勝利。憧れの存在を倒して見せた。

 直後のインタビューで感想を問われても「ちょっとわかんないです」と涙。「ずっと歩先輩を追ってきて、なかなか越えられなかったですけど、この舞台で越えられてよかったです」と喜んだ。勝利を手繰り寄せた蹴りは「狙ってなかったです。体が勝手に動いた」と説明し、植草の反撃については「2年前にラストでやられてしまったので。途中で気持ちが下がっちゃうところあったけど、みんなの応援のおかげで踏ん張ることできた」と感謝した。

「絶対に勝つって気持ちで臨んだけど、勝ってみるとフワフワして実感がわかない。みんなの拍手、おめでとうが聞こえて優勝したんやって思いました。なかなか越えられなかった壁だったので、ホッとして涙が出ました」

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