「みんなを信じてる」 連敗から一夜で修正、おりひめJの自主性生んだ指揮官の言葉
7日は27歳の誕生日、チームからのサプライズの予定を「たまたま聞いちゃった」
ロシアに敗れて2連敗となった前夜、ウルリック・キルケリー・ヘッドコーチ(HC)から「選手同士で話をしてもいいし、しなくてもいい。みんなを信じているから」とやり方を任せられた。ポジションごとに話し合い、大山はHCとともに映像を見て自分のプレーの修正点を確認。悔しさを成長に繋げた。
7日は27歳の誕生日だ。チーム内でお祝いなどあるか問われると「たまたま聞いちゃったんです」と、うつむき気味にポツリ。大会前に負傷離脱した原希美が手術で7日にチームを離れるため、主将の永田しおりが中心になり、6日夜に大山へのサプライズを用意していた。しかし、“極秘任務”の打ち合わせ中に会話が主役に漏れる凡ミス。主将から「知らんふりして喜んで」と頼まれたという。
チームワークを高めつつ、向かうは強豪の集う2次リーグ。8日は世界ランク27位のモンテネグロ戦だ。7日に試合はないが「息抜きはしないです。勝つために準備します」と誕生日にも汗を流す。「次も初戦が大事。強い相手に勝ち切ることが今は必要だと思うので、どんな相手にも全員で戦いたい」。2013年に一般公募で決まった愛称「おりひめJAPAN」。開催国枠で44年ぶり2度目の出場となる東京五輪まで歩みを止めるつもりはない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)