おりひめJの永田しおり、代表100試合目で中国圧倒 「大差で勝つのは今後に繋がる」
日本開催初の女子ハンドボール世界選手権に出場している世界ランク13位の日本代表「おりひめJAPAN」は6日、D組の1次リーグ最終戦(パークドーム熊本)で同20位の中国と対戦し、35-18で勝利した。3勝2敗の勝ち点6で6チーム中3位。主将の永田しおりは代表通算100試合目を白星で飾った。8日の2次リーグ初戦はモンテネグロと対戦する。
24チーム制の1997年以降では最高順位、8日の2次リーグ初戦はモンテネグロ
日本開催初の女子ハンドボール世界選手権に出場している世界ランク13位の日本代表「おりひめJAPAN」は6日、D組の1次リーグ最終戦(パークドーム熊本)で同20位の中国と対戦し、35-18で勝利した。3勝2敗の勝ち点6で6チーム中3位。主将の永田しおりは代表通算100試合目を白星で飾った。8日の2次リーグ初戦はモンテネグロと対戦する。
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節目の試合で喜びをかみしめた。開始1分足らずで大山真奈が中央突破から先制ゴール。開始から9連続得点で主導権を握ると、一度も追いつかれることなく中国を圧倒した。この日は県内17校の小中高生約5000人が観戦。ホームの大声援を受け、試合後はメンバー全員で繋いだ手を掲げ、四方の歓声に応えた。
32歳の永田にとって代表通算100試合目。「嬉しいですけど、自分の力ではない。みんながここまで助けてくれたから」と周囲に感謝した。大会前に負傷離脱した原希美に代わって任された主将。5日はリオ女王のロシアに対し、チームが物怖じしていたことで「プレー以前の問題」と目を潤ませていただけに「昨日は悪い試合をしたので『切り替えてやるよ』と話をしていた。やるべきことができたと思う」と喜びも大きかった。
ロシアに負けた直後、アルゼンチンがスウェーデンに敗れたため、日本は負けて2次リーグ進出が決まった。「勝って次に行こう」。ミーティングでメンバーに伝えた。「今日の試合は『絶対に勝利して次に進むんだ』と思っていた。やるべきことを意識すれば勝てるチームになる。中国はアジアでもライバルなので、大差で勝てるのは今後にも繋がる」と手応えを得た。
前回大会16位だった日本は、13大会連続19度目の出場。24チーム制以前の過去最高位は1965年の7位だった。30日の初戦では同29位のアルゼンチンに24-20、2日にはコンゴ(旧ザイール)に28-16で開幕2連勝。3日の第3戦はスウェーデンに26-34、5日の第4戦はリオ五輪金メダルのロシアに23-33と連敗した。連敗脱出で勢いづけ、8日は世界ランク27位のモンテネグロ戦だ。
すでに12か国で争う2次リーグ進出が決まっており、24チーム参加となった1997年大会以降の最高順位が確定していた日本。ウルリック・キルケリー・ヘッドコーチは「モンテネグロは素晴らしいチーム。世界でも最高レベルの経験を積んでいる」と警戒した。2013年に一般公募で決まった愛称「おりひめJAPAN」。開催国枠で44年ぶり2度目の出場となる来年の東京五輪を前に、世界で結果を残す。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)